海雲寺は、京浜急行「青物横丁駅」から歩いて2~3分の至近距離にあります。
海雲寺は、曹洞宗のお寺ですが、海雲寺のホームページによれば、建長3年(1251)僧不山(そうふざん)によって開基された古いお寺で、もともとは、海晏寺(かいあんじ)の塔頭の一つであったようです。
それが、慶長元年(1596)に、海晏寺五世分外祖耕大和尚を開山とし曹洞宗に改められ、寛文元年(1661)海雲寺になったようです。
千躰荒神祭りは,海雲寺で11月27・28日の両日に行われますが、3月27,28日にも行われます。
海雲寺の本堂脇に、護摩堂があり、そこに千体荒神様がお祀りされています。
荒神様は、荒神様は台所で一番大切な火と水をお守り下さる神様です。
そのため、古くから台所に荒神様をお祀りする習わしがあり、台所に荒神様をお祀りすれば一切の災難を除き衣食住に不自由しないとされています。
海雲寺の千体荒神様は、もともとは、佐賀藩鍋島家の下屋敷にお祀りされていたそうです。
寛政14年(1637)に起きた島原の乱に出陣した佐賀藩主鍋島勝茂の五男直澄が、天草の荒神宮に戦勝祈願したところ、無事、乱が鎮定されました。
そのため、鍋島家ではこの荒神様を高輪二本榎木の下屋敷に遷座し、篤くお祀りしていました。
その後、明和7年(1770)に海雲寺の境内に移されたのが始まりと伝えています。
荒神様は、竃の神様として信仰され、参詣者は荒神さまを祀った小さなお宮を風呂敷に包み、首にかけて参拝するとされているようです。
そのため、荒神様を持参し、護摩堂内では、護摩が焚かれ、小さなお宮に入った荒神様を護摩の煙で清めてもらっている参拝客もいました。右上写真
堂内では、荒神様の販売もされていました。右写真
荒神祭りの日には、境内に「お釜」型のおこし「釜おこし」を売る店があります。
一つ350円でしたので、買ってみました。
蓋だけ別で、釜の部分は大きなおこしでした。
味は、ごく普通のおこしでした。