江戸検の今年のお題は「江戸の祭礼と歳時」となりました。
今年も、お題に関連する模擬試験問題を出題していきたいと思います。
月1回のペースで出題すると、1月~10月でちょうど100問になります。
昨年、一昨年も100問出題しましたので、今年も、月1回のペースで出題していきたいと思います。
江戸検を受検される皆様、挑戦してみてください。
江戸検を受けられない方も、江戸に関するクイズを思って楽しんでみてください.
1、〔 装束の( )も年の一里塚 〕
東都歳事記によると王子稲荷について、「毎年大晦日の夜、王子稲荷の傍らにある木の元に、関八州の狐が官位を定めるために集まったので狐火が多かった」という趣旨のことが書かれています。
これにちなみ、王子では、大晦日の夜に現在も、「王子狐の行列」という行事が行われています。
上の川柳は、そのことを詠んだもので( )内には狐たちが集まったという樹木の名前が入りますが、次のうち、どれでしょうか?
①えのき ②けやき ③ひのき ④さかき
2、お正月になると、万歳がやってきて、新年の寿を祝しつつ鼓を打ち鳴らして、万歳歌をうたい舞いました。
江戸に来る万歳の太夫は三河からやってきます。
しかし、才蔵は、太夫が年末に日本橋四日市で開かれる才蔵市で相方を選んでいました。
それでは、「守貞謾稿」には、この才蔵は、どの国の出身者が多いと書かれているでしょうか?
①野州 ②総州 ③上州 ④信州
3、東都歳事記には、初日の出を拝む場所として「深川洲崎 品川高輪等の海浜」とあり、さらに、高台にある有名な神社の名前もあげられています。
それでは、その神社は次のうちどれでしょうか?
①神田神社 ②日枝神社 ③愛宕神社 ④湯島天神
4、右の図は、「守貞謾稿」に挿絵として載っているものです。
そして「江戸、元日には、浅草寺を初めその他諸所、詣人多き神社等、頭上にこれを売る。初卯、亀井戸また専らこれを売る」とも書かれています。
この飾り物の名前は何と言うでしょうか?
①餅花 ②花餅
③稲の花 ④繭玉
5、江戸の湯屋では、正月の初風呂の際に、ご祝儀の意味で白紙に湯銭を捻(ひね)り包んだものおを客が持参する風習がありました。この風習は「おひねり」と呼ばれました。
「絵本江戸風俗往来」によれば「油屋は番台に三方を据え、このおひねりを盛りて山のごとし」だったそうです。
さて、この「おひねり」の相場はいくらだったでしょうか?
①5文 ②10文 ③12文 ④14文
6、〔 春をまつ ことのはじめや ( ) 〕
これは、宝井其角が詠んだ俳句です。
( )の中には、ある歳事の名前が入ります。
それは次のうちどれでしょうか?
①酉の市 ②松飾り ③豆をまく ④大晦日
7、江戸の正月には、いろいろな芸人がやってきました。
次の中には、お正月にはやってこないものが含まれています。
それはどれでしょうか?
①大黒舞 ②節季候 ③太神楽 ④鳥追
8、年の初めの日、江戸城では3日間にわたって、身分格式に応じた年始の初登城が行われます。
元旦は、御三家や譜代大名が登城して将軍に御礼を申し上げます。
東都歳事記には「「御一門方、御譜代、御大名衆、御礼。装束にて( )出仕。諸御役人方、御礼登城」とあります。
( )には出仕する時刻が入りますが、次のうちどれでしょうか?
①寅半刻 ②卯 ③卯半刻 ④辰
9、日本橋蠣殻町にある水天宮は、現在建て替え中ですが、戌の日には、安産を祈念する人々の参詣が絶えません。
この水天宮が日本橋蠣殻町に鎮座したのは明治5年のことで、江戸時代は、三田赤羽橋にありました。
それでは、水天宮の本宮は、旧国名でどこにあるでしょうか?
①山城 ②大和 ③豊前 ④筑後
10、深川にある富岡八幡宮は、江戸時代は深川八幡と呼ばれ、8月15日に祭礼がおこなわれ大変にぎわいました。
文化4年(1807)の祭礼は、8月15日に行われる予定でしたが、雨天のために19日に行われました。
この時に、永代橋が落橋し、多くの死傷者が出ました。
このことについて書いたものに「夢の憂橋」という本があります。
この本は、ある幕臣が書いた物ですが、この作者は誰でしょうか?
①大田南畝 ②根岸鎮衛 ③加藤千蔭 ④柳亭種彦
正解は、来週火曜日にブログアップします。