江戸検協会のホームページに今年の江戸検のお題の参考図書として平凡社東洋文庫の「東都歳事記」が掲載されています。
東洋文庫「東都歳事記」は、絶版ですが、中古本市場ではかなり販売されていますし、図書館で所蔵しているところがかなりあります。 この東洋文庫「東都歳事記」は、注釈が懇切丁寧に書いてありますので、じっくり読むと大変よくわかります。
しかし、丁寧に書かれているためボリュームが多くなり、初心者にとっては取組みにくいという面もあります。
初めて東都歳事記を読む人には、ちくま文庫の「東都歳事記」の方が読みやすいように思います。右写真参照
しかし、こちらは、すでに絶版となっていて、中古本市場にもほとんど出回っていません。
さらに、ちくま文庫版の「東都歳事記」を所蔵している図書館も非常に少ないようです。
つまり、ちくま文庫版「東都歳事記」は入手しにくい本です。
また、挿絵中心に解説してあり、初めて東都歳事記を読む人にお勧めの本としては「江戸風俗東都歳事記を読む」(川田壽氏著 東京堂出版 右下写真)がありますが、アマゾンでは販売していません。所蔵している図書館はありますので、図書館で借りて読むしかありません。つまり、これもなかなか入手しにくい本となっています。
2月28日の江戸楽アカデミー第2回目講座で、「東都歳事記」を所有している人を尋ねましたら、ごく少数の人しか持っていませんでした。
このように、参考図書となっている本を持っている人が少なく、今後も入手しにくい状況となっています。
そのため、江戸検を受検される多くの方が、「東都歳事記」を読むことなく江戸検を受検せざるをえないということになりそうです。
そこで、これから極力「東都歳事記」に載っている年中行事について書いていこうとは思います。
しかし、すべてを書いていくわけにはいきませんので、せめて、挿絵だけでも、このブログで見ていただこうと思います。
これから、適宜、東都歳事記の挿絵だけを、月単位で東都歳事記に載っている順にアップしていきます。
今日は、その手始めとして、正月の挿絵をアップします。
正月の挿絵は、全部で、8枚ありますので、2回に分けてアップします。
1、元旦諸侯御登城図
元旦に諸侯が年始御礼に登城する様子です。
お堀端で大名屋敷が建ち並んでいる場所が描かれていますが、どの場所かは特定ができません。
ブログの絵では、スキャンした状態があまり良くないのでわかりにくいと思いますが、大名屋敷が二つ描かれてていてその門前には松飾りが飾られています。(3月8日追記)

正月の江戸市中の通りの様子を描いています。
元の挿絵をよく見ると、「日本橋南詰」と書いてありますので、日本橋の初春の様子を描いたものです。
左手隅には、日本橋の南詰にあった高札場も描かれています。
駕籠に乗った武士の行列が左手真ん中に描かれ、その後ろには、馬に乗った武士が描かれています。こちらも参賀に行く武士なのでしょう。
また、道行く人々をよくみると、三河漫才や鳥追いなどの大道芸の人々も描かれています。(3月8日追記)

初卯の日、亀戸天神の中にある妙義社に多くの人がお参りしました。
その様子を描いています。 これについては、1月7日付の 「初卯」 で書いてあります。


