正式なタイトルは「竹内誠先生講演会&1級合格者の集い」ということで、江戸東京博物館館長の竹内誠先生の講演会が第1部、第2部が「合格者の集い」でした。
このイベントは、今年、江戸検が10周年を迎えることになるので、それを記念して江戸文化歴史検定協会が企画していただいたものです。
第1部の竹内誠先生の講演は「歴史研究の愉しみ方」というタイトルでした。
タイトルを見た時には堅いタイトルだなと思いましたが、内容は、竹内誠先生の体験のお話で、ソフトでしかもわかりやすく、竹内誠先生が、どうして歴史研究の道に入ったかということと歴史を研究していて喜びを感じたことなどをお話くださいました。
竹内誠先生のお話では、東京は、関東大震災と戦災という大きな災害を受けているため江戸時代の建物や史料がほとんどなくなっていますが、江戸近郊には、かなり当時の江戸の様子を伝える史料が残されていて、それで江戸が解明できるそうです。
こうしたことを上州の豪農や蕨宿の旅籠屋の史料を基に具体的に話てくださいました。
そうした話の中で、歴史家と文学者の違いや指揮者の小澤征爾氏とのエピソードを交えた教育のありかた、そして歴史研究をしている喜びなども語っていただきました。
そして、深く突っ込んだ調査研究も大切であるけれど、一歩引いた視点で幅広く視ることも大切であるとも強調されていて、歴史をどう楽しむか、そして歴史を通じて人間性をどう高めるかも語っていただいたように思います。大変参考になる講演でした。
「講演中の写真撮影はご遠慮ください」との協会の要請でしたので、竹内誠先生の講演の様子は写真に撮れませんでしたので、ご容赦ください。
なお、竹内誠先生の講演は、合格者以外にも公開されていたので、江戸検散歩に参加された方にもお会いできました。
熱心な姿勢に頭が下がりました。
講演の後は、「1級合格者の集い」です。
懇親会は、竹内誠先生の乾杯のご発声から始まりました。(右上写真)
その後、竹内誠先生も会場で合格者の輪の中に入られ歓談いただきました。
合格者は次々と自己紹介や講演の感想などを話していきました。
竹内誠先生も、いろいろ知っていますし、やさしくご対応をしていただき、大変楽しくお話を伺うことができました。
2時間余りの時間がありましたので、久しぶりにあう人もいて、まさに旧交を温めることもできました。
ともかく、2期会の面々、人の話を聞くより自分から話す方が好きという人々ですので、話の材料はつきません。
あっというまの2時間でした。
懇親会の最後は、江戸文化歴史検定協会理事の宇南山知人様からご挨拶があり、外国人向けのガイドプロジェクの披露などがありました。
また、宇南山知人様は、講演の最後にもご挨拶いただき、この席では、10周年を迎える江戸文化歴史検定の新たな試みについてのお話がありました。
合格基準の変更やテキストからの出題割合の変更があるようです。
正式には5月22日の江戸検協会のホームページで発表するそうです。
江戸検を受検される方はご注目してご覧いただいとほうがよいと思います。
非常に重要な変更だと思います。
右写真は宇南山様のお話を興味深く皆さん聞いている合格者の皆さんです。
それとも「今日の宇南山さん珍しくネクタイをしているなぁ。そして、ちょっと緊張しているなぁ」なんて注目していたのかな(?)
懇親会は終わりましたが、みんな去り難くという雰囲気でした。
そこで、2期会の面々、自然と新橋の中華料理屋さんに入りこんで2次会となりました。
久しぶりに顔を合わせる人もいるのですが、メールでのやりとりもしていますし、それぞれ興味をもって江戸の情報を集めているので、ここでも江戸の話はつきません。
お蔭さまで、いろいろな情報を手に入れることができました。
料理も出揃いお腹が一杯となった頃にお開きとなりました。
さらに3次会へ行く人もいましたが、私はここでお別れししました。
最後に2次会参加者全員の記念撮影をしていますのでそれをアップしておきます。
皆さんお疲れ様でした。そして、楽しい一日ありがとうございました。