今日は、月曜日に出題した模擬試験の正解をアップします。
第6問は、過去問ですが、それ以外は、すべて参考図書「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」から出題しています。
ですから、「江戸の祭礼と歳事」を読み込んでいる人には難しくないと思います。
自分のめざす点数が取れなかった方は、まだ本検まで2か月ありますので、もう少し精読したほうがよいと思います。
複数人の関係者に尋ねても、今年のお題の「江戸の祭礼と歳事」について網羅的に書いた参考図書はないと異口同音に言います。
お題に関する問題で点を取るには、今年は参考図書「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」が最もよいと思います。
しっかり読まれるとよいと思います。
次回も「江戸の祭礼と歳事」から出題します。
1、 ④不知火光右衛門 - 出雲藩
参考図書「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP68~69記載されています。
大名のお抱え力士としては、選択肢にあげた①谷風梶之助-仙台藩、②小野川喜三郎-久留米藩が有名です。
選択肢の③雲龍久吉-柳川藩はそれほど有名ではありませんが今年は覚えておいた方がよいでしょう。
不知火光右衛門は熊本藩のお抱え力士です。熊本には不知火海という海もありますので、これと関連づければ覚えやすいですね。
松江藩のお抱え力士として有名なのは雷電為右衛門と稲妻雷五郎です。この二人もぜひ覚えておきましょう。
参考図書「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP87~88に記載されています。
笠森稲荷は「笠森お仙」で、江戸検を受検する方にはおなじみの神社です。
現在は、谷中の功徳林寺境内にお祀りされています。(右写真)
3、③太郎稲荷
この問題自体は、第6回の1級試験第9問 に出題された問題です。
しかし、参考図書「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP96にも記載されています。
太郎稲荷は、現在では、小さなお稲荷さんとなっていますが、入谷駅の近くに、現在もお祀りされています。
過去に、このブログで書いたこともあります。ご覧になってみてください
4、 ②水稲荷神社
「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP109に記載されています。
水稲荷神社は、現在は甘泉園公園脇に遷座していますが、富士塚も移築されています。
高田富士については、今年7月の「富士祭」にお邪魔して高田富士に登拝してきました。
その際の記事もブログにアップしてありますので、ご覧になってみてください。
「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP59に記載されています。
挿絵の説明ですので、見落としてしまう人も多いと思います。
しかし、こうした部分も大切だと私は常々考えています。
そこで、そのことを強調するために、模擬試験として出題しました。
挿絵の説明通り、平河天満宮には、現在も奉納物が保存されています。
右上写真は、撫で牛です。
6、①橋の上から投げ込まれる銭を受け取っている
この問題は、第4回の1級試験第73問に出題された問題です。
過去問を勉強している方には覚えがある方もいるかもしれません。
この絵の出典は「伊勢参宮名所図会」のようです。
先日参考図書として紹介した「絵図に見る伊勢参り」の中にも取り上げられていて、「宇治橋での名物は竹の先に網をつけて投げ銭を拾う人々であった」と書いてあります。
この投げ銭を拾う人々については「東海道中膝栗毛」の中でも描かれているそうです。
7、②疱瘡
「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP88に記載されています。
これも挿絵の説明の中から出題しました。
挿絵などの説明も大事だということは、江戸検を受検される方には強調してきました。
そうしたこともあってか、毎日文化センターの江戸検講座を受講された方はかなり挿絵の説明まで丹念に読んでくれています。
そうした人たちにはやさしい問題だったのではないでしょうか。
8、①深川永代寺
「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP58に記載されています。
これも表の説明の中から出題しましたが、表を見なくても正解の分かった方が多かったと思いますので、簡単な問題だったと思います。
「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP86に記載されています。
また、江戸時代には、外神田にありましたが、現在は両国の「能勢妙見様」の境内に鎮座しています。(右写真)
「能勢妙見様」は、勝海舟ゆかりの寺院で、境内には勝海舟の銅像があるので有名な寺院です。
10、②堀田正信
「祭だわっしょい!江戸の祭礼と歳事」のP114記載されています。
佐倉惣五郎の話は良く知られた話ですが、堀田正信との関係で語られることは少ないように思いますので出題しました。
堀田正信自体はあまり知られていませんが、父が堀田正盛(春日局の義理の孫、家光に殉死)で、弟が掘田正俊(綱吉政権初期の大老)という華麗な一族の一員でした。
しかし、幕政を批判する文書を提出し無断で帰国したため改易となっています。