今日は、9回目の「江戸の祭礼と歳事」に関する模擬試験を出題します。
今回もお題の参考図書「祭りだわっしょい! 江戸の祭礼と歳事」から出題します。
8月に行われた夏検では、年中行事に関する問題が数多く出題されています。
そこで、今回は、年中行事に関する問題だけを出題します。
6問を除いた正解は参考図書を精読していればわかるはずです。
万が一正解がわからない場合には、参考図書に戻って、さらにしっかり勉強してください。
正解は水曜日にアップします。
1、歳の市は、正月用品などを売る季節市のことですが、江戸ではおおむね開催する日と場所が決まっていました。
それでは、12月28日に開かれ、「納めの市」とも呼ばれることもあった歳の市はどこで開かれたでしょう?
①富岡八幡宮 ②神田明神
③平河天満宮 ④薬研堀不動尊
2、4月8日の灌仏会は、お釈迦様の誕生日です。
この日、参詣者は釈迦誕生仏に甘茶をかけ、お寺では参拝客に甘茶を配ります。
この甘茶は、ある病に効くと信じられていましたが、その病は何でしょう?
①歯痛 ②眼病 ③瘧(おこり) ④頭痛
3、歌舞伎の世界では芝居が年中行事として定例で興行されていました。
ある月は、盛大に「曾我祭」」が催され、28日には曾我大荒神の宮を劇場の3階に祀って、神酒などを供え、座元から役者すべてに酒肴が振る舞われました。
これが行われたのはいつでしょう?
①盆狂言 ②菊月狂言 ③皐月狂言 ④初春狂言
4、相州大山の山開きの期間は6月27日~7月17日まででした。
山開き初日は、ある講の人々が頂上に通じる石段の中門を開くと決まっていました。
その伝統は現在も引き継がれているようです。
その講とは次のうちどれでしょう?
①お花講 ②お山講 ③お江戸講 ④お水講
5、2月2日と8月2日には、心身の健康と清浄を願ってある行事が行われました。
それは次のうちどれでしょう?
①閻魔様にお参りする ②茅の輪をくぐる
③人形を水に流す ④灸をすえる
6、両国の川開きは5月28日に行われ8月28日までが納涼期間とされました。
この間は多くの納涼船が出ましたが、東都歳事記によれば、おもしろい名前の納涼船があったと書かれています。
次の船の名前で東都歳事記にのっていないものはどれでしょう?
①9間の座敷に台所が1間ある熊市丸
②8間の座敷に台所が1間ある山市丸
③4間の座敷に台所が1間ある島市丸
④一人乗りの窮屈丸
7、初午に ( ) よく売れる
初午の日は、江戸では手習い師匠の入門の日とされることが多く、この川柳は子供たちが新しい道具をそろえて手習に向かう様子を詠んだ川柳ですが、( )に入る文具とその産地はどれでしょう?
①江戸の細筆 ②今戸の硯 ③石見の半紙 ④奈良の黒墨
8、24節気のうち冬至には江戸時代もかぼちゃが食べられました。一方、夏至には関東では餅を食べることがありましたが、関西の農家では何を食べたでしょうか?
①たこ ②氷餅 ③えび ④鯖鮓
9、荒神様は、竈の神様、火伏の神様として、竈付近に札を貼ったり荒神棚を設けたりしてお祀りされました。
特に荒神棚には、松の枝のほかに、あるものが描かれた絵馬が供えられました。それは何でしょう?
①鶏の絵 ②猪の絵
③天狗の絵 ④凧の絵
10、3月4日に江戸城内で催された能楽には、江戸市中の名主や家主などが招待され能を拝見しました。これは「町入能」と呼ばれた行事ですが、町人たちは別名でも読んでいました。
それでは、町人たちは「町入能」を何と呼んでいたでしょう?
①お城入り ②お中入り ③お庭入り ④ご本丸入り