【2020年7月15日追記】
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今日も昨日に続いて「旧国名」についてです。昨日の知識も踏まえていただいて、今日は、現在の地方別に旧国名を書いていきます。
旧国名を覚える方法は、大きく分けて、江戸時代まで利用されていた「五畿七道」別に覚える方法と現在の地方別に覚える方法と2種類あると思います。
それぞれ好みによって利用すればよいと思いますが、今日は、現在の地方別に覚える方法をベースとして説明します。
なお、旧国名を覚える際には、分国地図が必須になります。
インターネットにも載っていますので、これらをダウンロードするなどして利用してください。
今日の内容も、地図をみながらのほうがわかりやすいと思います。
地方ごとに分けた場合、旧国名を覚えやすいのは、①東北地方 ②関東地方 ③四国地方 ④九州地方 だと思いますので、これらについてまず説明します。
1、東北地方
現在の東北地方は、旧国名では、「陸奥」と「出羽」の2か国のみです。
太平洋側が「陸奥」、日本海側が「出羽」でした。
江戸時代、北海道は蝦夷地と呼ばれていましたが、旧68か国の中に入っていませんでした。
2、関東地方
関東地方は江戸時代には関八州と呼ばれていましたので、8か国あったことは容易に想像つくと思います。
江戸検1級を受ける方にとっては、常識のレベルであると思いますが、具体的には次の8か国です。
常陸(茨城県)、下総(千葉県)、上総(千葉県)、安房(千葉県)、武蔵(埼玉県、東京都)、相模(神奈川県)、下野(栃木県)、上野(群馬県)
3、四国地方
四国は、現在の地方名通り、4か国です。
すなわち阿波(徳島県)、讃岐(香川県)、伊予(愛媛県)、土佐(高知県)
4、九州地方
九州地方も簡単です。分国数は11か国ですが、九州本土は、現在の地方名「九州」通り9か国ありました。
筑前(福岡県)、筑後(福岡県)、肥前(佐賀県、長崎県)、肥後(熊本県)、豊前(大分県)、豊後(大分県)、日向(宮崎県)、薩摩(鹿児島県)、大隈(鹿児島県)
これらの国は、昨日の元の「筑紫国」「豊の国」「肥の国」で6か国あります。
この6か国に南九州の「日向」「薩摩」「大隅」の3か国を加えると9か国になります。
そして、忘れてならないのが島国の対馬と壱岐で、この2か国をあわせて11か国となります。
以上述べた四地方は、比較的簡単に覚えられると思います。
少し苦労をするのが、⑤中国地方 ⑥中部地方だと思います。
特に大変なのが⑦近畿地方ではないかと思います。
5、中国地方
ここも多くの旧国名があります。12か国あります。
そこで、山陽道と山陰道にわけて数えますと山陽道側に7か国、山陰道側に5か国あります。
山陽道が、美作(岡山県)、備前(岡山県)、備中(岡山県)、備後(広島県)、安芸(広島県)、周防(山口県)、長門(山口県)です。
この中には、吉備国であったものが4か国ありますので、あとは「安芸・周防・長門」で7か国になります。
山陰道は、因幡(鳥取県)、伯耆(鳥取県)、出雲(島根県)、石見(島根県)の4か国、そして忘れてはならない隠岐(島根県)、以上で5か国となります。
山陽道の元吉備国以外の国が3か国、元吉備国であった国が4か国、山陰道が5か国、これでいくらか覚えやすくなりませんでしょうか?
6、中部地方
中部地方は、数が多いので大変です。すべてで16か国あります。
そこで、江戸時代までの東海道・東山道・北陸道も加味して覚えましょう
まず日本海側が北陸道ですが、7か国ありました。
越後(新潟県)、越中(富山県)、能登(石川県)、加賀(石川県)、越前(福井県)、若狭(福井県)ですが、このうち昨日お話した「越の国」であった国が5か国ありますので「越の国」+「若狭」で6か国ということになります。
これら6か国に、もう一つ忘れてならない佐渡(新潟県)で7か国となります。
海側が東海道ですが、6か国あります。
甲斐(山梨県)、伊豆(静岡県)、駿河(静岡県)、遠江(静岡県)、三河(愛知県)、尾張(愛知県)
甲斐が東海道に含まれていたことにちょっと注意が必要ですね。
そして、山の中が東山道です。こちらは3か国です。
信濃(長野県)、飛騨(岐阜県)、美濃(岐阜県)
これを北から順に数えていきます。
「北陸道」は、元「越の国」を1か国と数えると3か国、東山道3か国、東海道6か国、なんとなく覚えやすくなりませんか?
7、近畿地方
もっとも厄介なのが近畿地方だと思います。
現在の近畿地方には、15か国ありました。
数が多い上に、かつての五畿内に属していた国だけでなく、東海道、東山道、山陽道、山陰道、南海道に属していた国々もあって、複雑です。
近畿地方の覚え方は、私には妙案がありませんので、暗記力に頼らざるをえないかもしれません。
それを承知したうえで説明しておきます。
江戸時代以前は、五畿内と呼ばれた国があります。
つまり、都の周辺地域です。現在でいえば、京都・大坂・奈良の三府県です。
五畿内の名のごとく5か国あります。
山城(京都府)、摂津(大阪府)、河内(大阪府)、和泉(大阪府)、大和(奈良県)
それ以外に、江戸時代には、東山道、東海道、南海道、山陽道、山陰道に属していた国があります。
現在の府県名で言うと、滋賀県、三重県、和歌山県、兵庫県、京都府です。
時計回りに東山道から順に書いていきます。
東山道に入っていたのが、近江(滋賀県)
東海道に入っていたのが、伊勢(三重県)、志摩(三重県)、伊賀(三重県)
☆伊賀は忘れやすいので要注意です。
南海道に入っていたのが、紀伊(和歌山県)と淡路(兵庫県 )
☆淡路は忘れがちですので要注意です。また、コメントにお二人が書いてくれましたが、紀伊と淡路が南海道だということを間違いやすいようですので、これもご注意ください。
山陽道に入っていたのが、播磨(兵庫県)
山陰道に入っていたのが、丹波(京都府)、丹後(京都府)、但馬(兵庫県)
これら五畿内以外の国が10か国ありますので、近畿地方は全てで15か国となります。
以上、長々と書きましたが、68か国の覚え方は、人さまざまであり、いろいろな覚え方があると思います。
しかし、覚えるのに苦労されている方が多いと聞きましたので、私なりの覚え方を書きました。
旧国名を記憶するうえでお役に立てば幸いです。

