【2020年7月15日追記】
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今日も、江戸検お役立ち情報を書いていこうと思います。
今日は、十干(じっかん)について書きます。
十干(じっかん)は十二支と一緒になって干支と呼ばれます。
江戸検を受検される方は、この干支も必須事項です。
干支も大事だといっているのは、第9回の記述問題に次のような問題が出題されている
からです。
文政12年(1829)年3月に中村座や市村座を焼いた「文政の大火」は、その干支から「己丑(きちゅう)の大火」とも呼ばれました。これに対して、その5年後の天保5年(1834)2月に中村座や市村座を焼いた火事は「( )火事」と呼ばれます。( )内に入る干支を漢字2字で書いてください。
この問題は難しいと思いますが、正解は「甲午」です。
「甲午火事」というのは江戸で起きた大きな火事の一つですが、江戸三大大火は覚えている人は多いと思いますが、甲午火事を知っている人はほとんどいないだろうと思います。
しかし、これは「干支」の仕組みを知っているとすぐに解ける問題です。
江戸検出題者の意図は、「『甲午火事』を暗記してください」というより「干支をよく理解していてください」ということだったと思います。
そのため、2月の江戸楽アカデミーで、干支の基礎となる十干十二支を覚えたほうがよいですよと言っておきました。
しかし、9月に行われた江戸楽アカデミーでも十干がスラスラいえる方はわずかでした。
「甲乙丙」までは言えても、その後はわからないという方がほとんどでした。
そこで、今日は十干(じっかん)について書こうと思います。
まず、十干とは
甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・
戊(ぼ)・ 己(き)・ 庚(こう)・辛(しん)・
壬(じん)・癸(き)
です。
この十干は中国の考え方です。
中国の古代殷王朝の時代に1か月を10日単位に区切り旬(じゅん)と名付けました。その10日間ある旬を、一日目が甲、二日目が乙というように順に呼んだものが十干だそうです。
つまり、十干は、もともと1~10までを数える番号といってよかったようです。
ですから十干は10あるわけです。
それでは、この十干をどう覚えるかです。
これも人それぞれだと思いますが、苦労している方が多いようですので、参考になるかどうかわかりませんが私の方法を書いておきます。
一つは「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」と単純に覚えていく方法です。
いってみれば、丸暗記です。
これも何回かやれば覚えられますが、最初は、ちょっと大変でした。
そこで語呂合わせも考えて覚えました。
「甲乙丙」までは基礎知識としてしっていましたので、それ以後の「丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」の語呂合わせを考えました。
私が考えたのは
「帝母(丁戊)が寄稿(己庚)した信心(辛壬)記(癸)」
です。
意味は、「皇帝の母親が寄稿した信心の記録」ということです。
これで何回かやって覚えた後は、簡単に丸暗記できました。
語呂合わせは、いろいろ考えられます。すでに考えて覚えている方もいると思います。
ご自分で納得いく語呂合わせを考えてみたらいかがでしょうか?
また。十干は、音読みだけなく訓読みがあります。
つまり、
甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、
戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、
辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)
があります。
これについても私なりの覚え方がありますが、長くなるのでやめます。
とりあえず、江戸検1級対策としては、十干の音読みを覚え、十干が漢字で書けるようになることが大事だと思います。