人気ブログランキング |
富岡八幡宮の大関力士碑(深川散歩②)

 今日からは、富岡八幡宮についてご案内します。

 富岡八幡宮は寛永4年(1627年)、長盛法印が当時永代島と呼ばれていた現在地に創建しました。 

c0187004_10344397.jpg周辺の砂州一帯を埋め立て、合計で60508坪もの土地を境内としました。

御祭神は、八幡宮の名前でわかるように応神天皇です。

「江戸最大の八幡様」で、「深川の八幡様」と親しまれています。

この富岡八幡宮の別当寺が永代寺でした。

江戸時代は、神仏習合でしたので、富岡八幡宮と永代寺は一体でしたが、明治になって神仏分離令が発布され、お寺と神社は明確に区分するよう求められました。

 その結果、永代寺は廃仏毀釈の影響も受けて廃寺となりました。

永代寺の住職は、宮司になることを選択して、富岡八幡宮の宮司となったそうです。

 富岡八幡宮は江戸勧進相撲発祥の地として有名です。

江戸時代初期、相撲興業は トラブルが多くしばしば禁止されました。

c0187004_10351484.jpgしかし、5代将軍綱吉の治世の貞享元年(1684)に勧進相撲が許されました。

これが江戸相撲の再興とされています。

その時、開催場所となったのが富岡八幡宮の境内でした。

 その後、蔵前八幡や神田明神なども興行場所となりましたが、富岡八幡宮でしばしば行われ、貞享元年以降31回開催されています。

天保4年降、本場所は、本所回向院で開催されることとなりましたが、勧進相撲の勃興期における富岡八幡宮の地位はかなり高いものでした。

そうしたことから相撲関係の石碑が富岡八幡宮に数多くあります。

最も有名なのが横綱力士の碑ですが、横綱力士碑は、本殿の東側にあり、それより手前の表参道大鳥居脇に相撲関係の石碑が数多くありますので、そちらから案内します。

その中から、今日は、まず、「大関力士碑」をご案内します。

c0187004_10354501.jpg表参道大鳥居をくぐってすぐ右手には、 歴代大関を顕彰するために建立された 「大関力士碑」があります。

この石碑は、昭和58年に建てられ、富岡八幡宮宮司である富岡興永氏の発案のもと、元力士・記者・漫画家であった小島貞二氏
と相撲趣味の会の加藤健治の調査に基づき建てられたものだそうです。
 

中央に建てられている「大関力士碑」が、昭和58年に建てられたものです。

歴代大関の四股名は、その斜め後ろの両脇にある大きな石に刻まれています。

 この石碑は、明治31年に、9代目市川団十郎と5代目尾上菊五郎により寄進されたものです。
 向かって右側(右上写真)が市川團十郎が寄進したもの。
 左側(右下写真)が尾上菊五郎が寄進したものです。

c0187004_10362344.jpgこの石は、横綱力士碑を建てた際に、資金協力者の名前を刻むために準備された仙台石ですが、工事を急いだため、名前を刻まないまま、横綱力士碑の手前に置いてあったものだそうです。

その石を利用して、江戸時代の実力を伴わないいわゆる「看板大関」と横綱に昇進した力士を除いた大関の四股名を刻んだものです。

この2基の仙台石には、初代大関雪見山から最近の琴欧州まで、107人の歴代大関の四股名が彫り込まれています。
 右上写真には、寄進した尾上菊五郎の名前と最後の刻銘大関(琴欧州)の名前が刻まれています。





by wheatbaku | 2016-06-08 10:20

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
by 夢見る獏(バク)
プロフィールを見る
更新通知を受け取る
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
以前の記事
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
ブログパーツ
ブログジャンル
歴史
日々の出来事