今日は、纏のお話の続きです。
64本ある町火消の纏の中には。馬簾に黒筋が入った纏があります。
その纏についてご紹介します。
黒筋一本が入った纏は東叡山寛永寺を守る印で、「わ組」と「る組」の馬簾についています。
「わ組」は、湯島から寛永寺の西側地域を受け持ち地域とする火消で八番組に属しています。
「る組」は寛永寺の東側地域を受け持ち地域とする火消で十番組に属しています。
両方とも寛永寺に最も近い組です。
右上写真の真ん中にある馬廉に黒筋が1本入った纏が、「わ組」の纏で「蛇の目に打ち出の小槌」という名前がついています。
ちなみに左手前の纏は、昨日紹介した四谷地区を担当する「く組」の纏です。
右の写真が「る組」の纏で、こちらは「る組」の纏だとすぐにわかると思います。
馬廉に黒筋が1本入っているのがはっきりとわかりますし、馬廉の上部に黒筋が入っていることもわかります。
馬簾に2本の黒筋が入った纏は「か組」の纏だけです。
「か組」は、佐久間町、湯島町など湯島聖堂周辺を受け持ち地域とする火消で八番組に属しています。
右写真真ん中の纏が「か組」の纏です。
2本の黒筋は1本が太くもう1本は細い黒筋であることがわかります。
「か組」の纏は「籠唐人笠に駒」と名付けられていますが、籠で唐人笠を形どっていて、その下に将棋の駒がついています。駒には八番組と書かれています。
消防博物館に並んでいる纏を見分けるのは至難の業です。
しかし、江戸っ子は、すべての纏を見分けたそうです。
生命財産を守ってくれる火消ですから、それは当然だったのでしょう。


