「浅草寺散歩」レポート
昨日は、毎日文化センター主催「知っているようで知らない浅草寺ご案内」が開催され、浅草寺を案内してきました。
この散歩は、先日のテレビ「旅ずきんちゃん」で紹介された浅草寺の秘密を直に見てみようという散歩です。昨日の案内コースは次の通りで、「旅ずきんちゃん」で紹介されたルートを散歩しました。
雷門 ⇒ 仲見世 ⇒ スターの広場 ⇒ 老舗「金龍山」 ⇒ 久米平内堂 ⇒ 宝蔵門 ⇒ 迷子のしるべ石 ⇒ 淡島堂 ⇒ 銭塚地蔵 ⇒ 本堂
ちょっと暑いくらいの気温でした、さらっとしている天候でしたので、時より吹く風が心地よく感じられました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
雷門は正式名称が「風雷神門」ですが、当初駒形に建立されたものが現在地に移った鎌倉時代以降、風神と雷神が祀られました。
風神と雷神は、浅草寺を風水害や火災から守護し、五穀豊穣・天下泰平を願って祀られています。
仲見世には89店舗の店がありますが、その中で最も古いのが「金龍山」です。仲見世だけでなく台東区でもっと古いお店です。
「旅ずきんちゃん」で放送されたため、「最も古いそうですね」と多くのお客さんから声を掛けられましたと87歳になるご主人が喜んでいました。参加者の皆さんも名物の「揚げまんじゅう」を買ってくれました。
宝蔵門の大わらじは皆さんも興味津々でした。大わらじは仁王様の力をあらわすものですが、現在のものは平成20年に奉納されたもので、来年つまり平成30年の秋には新しいわらじを奉納するため、山形県村山市の皆さんが今年の5月から稲作りを始めています。
下写真は、「迷子のしるべ石」です。本堂の南西側にあります。「旅ずきんちゃん」では紹介されませんでしたが、江戸時代に迷子を見つけるために利用されたものです。
石柱の右手に迷子となった子供の特徴を書いた紙を貼り、左手に迷子を見つけた人が、その子供の特徴を書いた紙を貼って、迷子情報を交換するために利用されました。
また、この石柱の上部には「南無大慈悲観世音菩薩」と刻まれていて、安政江戸地震で新吉原で亡くなった人たちの供養塔でもあります。
浅草寺の本堂は、昭和20年3月10日の東京大空襲で焼失しました。この時、浅草の観音様は、厨子ごと天水桶に入れられて、地中に埋められて、難を逃れました。
その天水桶は、本堂西側の淡島堂で現在も天水桶として利用されています。
最後は本堂で内陣まで入って観音様にお参りしました。
60畳の畳敷きの内陣には一人もお参りしている方がいなくて、ゆっくりお参りさせていただきました。
内陣は写真撮影禁止ですので、外からの写真で失礼します。