富岡鉄斎邸跡(30年京都冬の旅⑫)

富岡鉄斎邸跡(30年京都冬の旅⑫)

今日で、京都旅行の記事を一旦終りとします。

 最終回は、富岡鉄斎の旧宅跡をご案内します。

c0187004_19360099.jpg

 富岡鉄斎邸跡は、御所近くの室町通にあり、たまたま、京都御所からホテルに徒歩で帰る途中に見つけました。

 京都は、何気ない路地裏に史跡が残されていて驚くことが多いのですが、富岡鉄斎邸跡もそうでした。

 現在は、京都府議会公舎として残されています。

 内部は公開されていませんが、表門を入ると2階建の母屋があって,敷地の南端には書庫として使用された3階建の洋館があるようです。

c0187004_19360727.jpg

富岡鉄斎は、近代日本文人画の巨匠として知られています。

富岡鉄斎は、天保7年に、京都の法衣商十一屋伝兵衛(富岡維叙(これのぶ))の次男として生まれました。

若い頃から国学・儒学・仏典を学び、明治になって、各所の神社の宮司を務めました。

そして、明治14年以降は京都に戻り、学問と画業に専念し、名声が高まり、ついには、文人画の最高峰といわれました。

この富岡鉄斎は、若い頃、太田垣蓮月に薫陶を受けていたことを「無私の日本人」(磯田道史著)を読んで知りました。

c0187004_19361181.jpg

太田垣蓮月は、実父は伊賀上野の城代家老藤堂新七郎とされ、京都知恩院の寺侍大田垣光古(てるひさ)の養女として育てられました。

2度結婚しましたが、夫や子供らに先だたれ文政6年出家して蓮月と名のりました。

和歌が上手で、自分の歌をほりこんだ陶器は蓮月焼と呼ばれ人気がありました。

「無私の日本人」によれば、富岡鉄斎は、耳が不自由で父親に連れられて太田垣蓮月の家の近くに住んでいました。そして、蓮月焼の創作を手伝うようになり、それ以降、太田垣蓮月は、富岡鉄斎を慈しみ育ていきました。

そうして、磯田先生によれば、この同居が、富岡鉄斎を富岡鉄斎にしたそうです。

そんな富岡鉄斎の旧宅が、京都の住宅街の中に残されていて、驚きの発見でした。

 赤印が富岡鉄斎邸跡です。



[PR]
by wheatbaku | 2018-04-03 19:37 | 京都探訪

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
by 夢見る獏(バク)
プロフィールを見る
画像一覧
以前の記事
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
ブログパーツ
最新のコメント
ツユクサさん 江戸城散..
by wheatbaku at 12:53
獏様 江戸城散策、お疲..
by ツユクサ at 08:26
宮越さん コメントあり..
by wheatbaku at 11:42
今回のブログで、霊厳寺が..
by 宮越重遠 at 10:51
やぶひびさん 本妙寺は..
by wheatbaku at 13:05
「江戸から東京へ1」を図..
by やぶひび at 09:30
ツユクサさん 土曜日は..
by wheatbaku at 21:00
獏さん 案内お疲れ様で..
by ツユクサ at 11:10
小ツルさん 「むさしあ..
by wheatbaku at 09:50
バクさま、加州そうせい公..
by 鶴ヶ島の小ツル at 16:57
加州そうせい公様 私も..
by wheatbaku at 07:34
バクさん 昨日の江戸楽..
by 加州そうせい公 at 17:31
mikawaさん 先日..
by wheatbaku at 12:55
宮越さん コメントあり..
by wheatbaku at 09:03
宮越さんからコメントをい..
by wheatbaku at 09:00
mikawaです。先日は..
by mikawa ケンイチ at 08:17
ツルさん 名古屋に住ん..
by wheatbaku at 16:18
獏さま ははあ、あの石..
by 鶴ヶ島の小ツル at 15:20
やぶひびさん NHKB..
by wheatbaku at 17:54
今夜3/3.20:00~..
by やぶひび at 12:49
最新のトラックバック
『西郷どん』、恋愛ごっこ..
from Coffee, Cigare..
各合戦の動員人数について..
from Coffee, Cigare..
天ぷらの歴史 (天麩羅処..
from グドすぴBlog
天ぷらの歴史 (天麩羅処..
from グドすぴBlog
天ぷらの歴史 (天麩羅処..
from グドすぴBlog
再出発が始まる
from 哲学はなぜ間違うのか
穴八幡宮
from Coffee, Cigare..
風景印  28.4.30..
from としちゃんの風景印・郵趣日誌
山王日枝神社@溜池山王
from たび☆めし☆うま BLOG
浮世絵の誕生・浮世絵の歴..
from dezire_photo &..
お気に入りブログ
江戸・東京ときどきロンドン
ファン
ブログジャンル
歴史