経王寺(日暮里・谷中史跡巡り⑪)
経王寺は、日暮里駅北口から徒歩3分のところにあります。
経王寺は日蓮宗のお寺です。
明暦元年(1655)、新堀村名主の冠権四郎家の祖勝平が創建したと言われています。下写真が本堂です。
《経王寺の山門》
経王寺で、まず目に付くのが立派な山門です。
山門は天保7年(1836)に建立されたもので、脇に門番所がある堂々として門です。下写真の左手に写っているのが門番所です。
慶応4年(1868)、江戸城が無血開城された後、上野寛永寺は彰義隊の拠点となりました。5月15日、新政府軍は彰義隊を攻撃したった1日で敗走させました。
これが上野戦争と呼ばれる戦いです。
上野戦争の際、敗走した隊士の一部が経王寺に隠れたため、経王寺は新政府軍の包囲を受けることとなりました。
山門にはその時新政府軍が発砲した銃弾の痕が今も鮮明に残っています。
下写真は向かって右手扉に残っている弾痕です。
左手扉にも弾痕が残っています。(下写真)
《大黒堂》
境内に入ると本堂手前に大黒堂があります。
ここにお祀りされている大黒天像は日蓮上人作と伝えられています。
赤印が経王寺です。