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ヱビスビール記念館と恵比寿神社
ヱビスビール記念館と恵比寿神社(広尾・恵比寿史跡巡り)

 今日は、恵比寿ガーデンプレイス内にあるヱビスビール記念館と恵比寿神社を紹介します。

恵比寿ガーデンプレイスは、サッポロビールの恵比寿工場があった場所ですが、昭和63年、渋谷区近辺の都市化や郊外への工場移転が進んだことに伴い恵比寿工場は閉鎖され、土地再開発事業が開始され、平成610月に恵比寿ガーデンプレイスが完成しました。

恵比寿ガーデンプレイスには、ヱビスビール記念館のほか、サッポロビールの本社もあり、オフィスビル、三越デパートを含む商業施設、レストラン、集合住宅、美術館などもあります。

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《ヱビスビール記念館》

ヱビスビール記念館は、恵比寿駅からは最奥にあたるサッポロビール本社が入っているビルの地下1階にあります。

ヱビスビール生誕120年の節目である2010225日に、オープンしました。ヱビスビールの歴史がわかる展示がされていて、試飲も楽しめます。

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《馬越恭平の銅像》

ヱビスビール記念館入口に巨大な馬越恭平の銅像があります。(下写真)

馬越恭平は三井物産の創立時に社員の一人として入社し、入社1年で横浜支店長を命ぜられ、生糸の輸出を手掛け、日本人による生糸輸出の先鞭をつけ、その手腕が認められて、専務にまでなりました。

そのころ、日本麦酒が経営難にあり、その立て直し役として指名されたのが馬越恭平でした。馬越恭平は、徹底した合理化を図るなどして解散一歩手前だった日本麦酒を再建しました。また、日本初のビヤホールを開業するなど、さまざまな販売戦略を推進し、さらにビール輸送用の駅として、ブランド名「ヱビス」を冠した恵比寿駅を開設しました。

三井物産を退職した後、札幌麦酒、大阪麦酒、日本麦酒の3社が合併して誕生した大日本麦酒の社長に就任しました。大日本麦酒はその後分割されるまで日本国内シェア70%を誇った巨大企業でした。

後に「東洋のビール王」と呼ばれましたが、茶人としても知られました。

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《ヱビスビールの歴史》

明治20 年頃になると、大小様々なビール会社が設立され、現在のサッポロビールの前身である「日本麦酒醸造会社」も、中小の資本家によって現在の東京・銀座に設立されました。

しかし、大掛かりな設備を要するビール事業には十分な資本が不可欠で、日本麦酒醸造も、翌年、三井物産会社の資本参加し、明治23 年に「恵比寿ビール」が発売されました。

「恵比寿ビール」は、国産とは言うものの、原料も、設備も、技術者も、本場ドイツからそのまま移転させて製品化したもので、「恵比寿ビール」は、まさに本格的なドイツビールで販売直後から評判を呼んだそうです。

明治26 年には、日本麦酒醸造は「日本麦酒株式会社」に社名を変更します。明治27 年に勃発した日清戦争を契機にビールの消費量が急激に増大し「恵比寿ビール」の人気と相まって日本麦酒は日本一の製造量を誇るビール会社に成長しました。

急増した製品輸送の便を図るため、明治34年に貨物専用の「恵比寿停車場」が設置され、さらに付近の都市化と人口の増加が急速に進み、明治39年に旅客も扱う駅として「恵比寿駅」が開業しました。昭和3年には付近の地名は「恵比寿」となりました。

明治32年には、日本初のビヤホール「恵比寿ビールBeer Hall」を開業させ、大繁盛店となりました。

また、「恵比寿ビール」は、品質向上に努め、明治33 年にはパリ万博で金賞を、4年後のセントルイス万博ではグランプリを受賞するなど様々な金字塔を立てました。

ビール醸造所は一時期全国で数十にもおよんでいましたが、明治30年代後半には札幌、日本、大阪(旭ビール)、麒麟麦酒の4大会社が激しい競争を展開するにいたりました。

日本麦酒の社長馬越恭平は、明治39年、札幌、日本、大阪麦酒の3社を合併し、シェア7割を誇る大日本麦酒株式会社を発足させました。

大正・昭和とビールの需要が伸びていく過程で、大日本麦酒はトップ企業として業界をリードしてきました。しかし、昭和249月、大日本麦酒は過度経済力集中排除法の適用を受け、日本麦酒と朝日麦酒の2社に分割されました。

日本麦酒は『サッポロ』『ヱビス』の商標を継承しましたが、それらの商標は採用せず新たに『ニッポンビール』の商標でスタートしました。

しかし、数多くのビール愛飲家からは『サッポロビール』を懐かしむ声が後を絶ちませんでした。そこで、昭和31年、まず発祥の地北海道で『サッポロビール』が復活し、昭和39年、会社名もサッポロビール株式会社に変更しました。

また、大日本麦酒の主力ブランドであった『ヱビスビール』は昭和4612月、28年ぶりに復活しましたが、わが国で戦後初めて発売された麦芽100%のドイツタイプのビールでした。『ヱビスビール』はプレミアムビールとして発売されました。
 下写真はサッポロビール本社です。

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《恵比寿神社》

恵比寿ガーデンプレイス内に恵比寿神社が鎮座しています。

ビール記念館からは一旦地上に出てから、ビルの東南方向に向かうと恵比寿神社が鎮座しています。

この恵比寿神社は、明治27年に日本麦酒醸造会社(サッポロビール株式会社の前身)が兵庫県の西宮神社から勧請して工場内にお祀りした神社です。

平成6年に恵比寿ガーデンプレイスが竣工した際に、新しく御社殿を建立してお祀りしました。

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赤字がエビスビール記念館です。青印が恵比寿神社です。








by wheatbaku | 2018-07-03 08:04 | ~山手線一周~ 駅から気ままに江戸散歩

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