今年の土用の丑の日は、7月20日(金)ですが、一足早く、江戸時代から続く鰻の名店である神田明神下の神田川本店の予約が運よくとれましたので、神田川本店で鰻をたべてきました。
神田川本店は、JR秋葉原駅電気街口から、徒歩7分で、外堀通りに面して建っています。
お店の建物は、築66年経つという建物で、しっとりとした落ち着きがあります。
神田川本店は、文化2年(1805)に三河屋茂兵衛が、現在の万世橋近くで神田の青物市場に行き来きする人々を相手に「深川屋」という名前で屋台で商売を始めたのが最初とのことです。
明治になって、現在の場所に移り、商売を続けましたが、関東大震災と東京大空襲で全焼した後、昭和27年に再建されたものだそうです。(下写真は玄関)
お昼時でしたが、予約通り座敷の席に通され、神田川という名前は、すぐ近くを流れる神田川に由来する名前だと思っていましたが、実は、当時の店主の母方の出身である相模国の神田村の「神田」と店主の苗字宇田川の「川」から付けられた名前だと知って、びっくりしました。
お料理はコースもありますが、単品の組み合せでお願いしました。ちなみにうな重は4300円と3700円の2段階ありますが、鰻の大きさによる違いだそうです。(メニューは下写真)
鰻が焼けるまで時間がかかるということで、ビールを飲みながら待ちましたが、酒の肴に頼んだ「う巻」は抜群の美味しさでした。
さて、注文してから1時間ほどたってうな重が到着しました。
予想以上に大ぶりの鰻がご飯の上にどんとのっていて大満足、甘すぎなく濃すぎることがないタレのかかった鰻は、皮はパリとしていて身は驚くほど柔らか。別途頼んだ赤だしは少し濃いめでうな重とのバランスは抜群でした。
ご飯は多目でしたが、残さずいただくことになりました。
酒の肴にと思って注文した「うざく」もうな重と一緒に出されました。
今は、まさに鰻のシーズンですが、神田川では、鰻のほか、お店の雰囲気まで堪能できるように、私たちが満足いくまで、ゆっくりと過ごさせてもらいました。(下写真は、現店主が収集しているという煙草盆の数々ですが、これが廊下に展示されていて、これをゆっくり眺める時間もありました。)
御蔭で、隣の人や待っている人を気にしながらイス席に座って、うな重が来たらあわただしく掻きこむように食べて、食べ終わったらすぐに出て行っておしまいといったことを経験しなくてもすみました。
神田川本店は、鰻の超有名店ですが、想像以上に時間をかけてゆっくりと美味しい鰻と老舗名店の雰囲気を味わうことができ大満足でした。また行ってみたいお店です。
赤印が神田川本店です。