毎日文化センター主催の「渋谷散歩」が開催されました。
昨日は、毎日文化センターの「~山手線一周~駅から気ままに江戸散歩」で、渋谷駅周辺の史跡散歩をしてきました。
昨日は、午前中は本降りの雨でしたが、散歩を始めて30分ほどで雨もあがりました。
渋谷というと西口では渋谷スクランブル交差点付近や道玄坂、あるいは東口ではヒカリエや宮益坂周辺を散歩する人が多いのですが、今回は、渋谷駅から南東方向の文教地区を訪ねて散歩しました。
多くの参加者の皆さんもあまり訪ねたことがない場所とのことで散歩に参加された皆さんにも大変喜んでいただきました。
散歩にご参加いただいた皆さんありがとうございました。
昨日の散歩コースは次の通りです。
渋谷駅 ⇒ 稲荷橋(渋谷川) ⇒ 金王八幡宮 ⇒ 八幡通り(鎌倉街道跡) ⇒ 國学院大学博物館 ⇒ 吸江寺(安中藩板倉家墓所) ⇒ 塙保己一史料館 ⇒ 渋谷区郷土博物館 ⇒ 常盤松碑(薩摩藩下屋敷跡) ⇒ 並木橋(鎌倉街道跡)⇒ 渋谷駅。
今回は、金王八幡宮、塙保己一史料館、白根記念渋谷博物館・文学館で、それぞれ、ご説明をしていただきました。そこで、それらを中心にご紹介します。
まず最初に向かった金王八幡宮は、社伝によれば、平安時代中期の寛治6年(1092)鎮座したとされている大変古い神社です。
平日は渋谷の繁華街とは思えない静かな空間となっています。しかし、昨日は、金王八幡宮の例大祭で大勢の人出があり境内は大勢の人でにぎわっていました。
金王八幡宮では、田所権禰宜様に、金王八幡宮の御由緒、金王桜の由来、社殿の建立経緯などをご説明いただきました。
金王八幡宮という名前は、源義朝・頼朝父子に仕えた渋谷金王丸から付ららた名前であり、渋谷氏は、秩父平氏の一族であることなどを丁寧にお話いただきました。
田所権禰宜様、お祭りの最中で大変お忙しいところ懇切なご説明いただきありがとうございました。
國學院大學博物館では、昨日から、特別展『キリシタン―日本とキリスト教の469年―』が開催されています。
そこで、30分ほど時間をとって見学しました。
重要文化財の「踏絵」や「マリア像」、シドッチの頭骸骨の復元像など興味深いものが展示されています。下写真は、博物館入口での説明の様子です。
塙保己一史料館では、塙保己一が編纂した群書類従の版木が保管されています。
その群書類従の板木は、倉庫に整理されて山のように積まれていました。
それを見ながら、温故学会の斎藤理事長様(下写真左下)が詳しく説明してくださいました。
群書類従の説明の前に、斎藤理事長様が2階講堂で塙保己一について説明してくださいました。
塙保己一は、武蔵国児玉郡保木野村(現在、埼玉県本庄市児玉町)に生まれ)、15歳の時に江戸に出て、雨富須賀一検校の門人となり、学問の道に進み、34歳の時、『群書類従』の編纂をはじめ、72歳の時に完成しましたこと等を丁寧に話してくださいました。
なお、2階講堂は、昭和12年に、奇跡の人ヘレンケラーが訪れて、塙保己一の銅像に手を触れた場所です。
斎藤理事長様、本来は長時間必要な塙保己一について、コンパクトにご説明していただきありがとうございました。
渋谷郷土博物館・文学館では、企画展「ハチ公と忠犬ハチ公像」が10月8日まで開かれています。
そこで、学芸員の松井様に、上野教授が亡くなった後もハチ公が渋谷駅に迎えに行った経緯、ハチ公が全国の人から忠犬として讃えられるようになった経緯、そしてハチ公が亡くなった時の様子などハチ公について詳しく解説していただきました。
松井様、わかりやすいご説明ありがとうございました。なお、企画展会場は、写真撮影禁止ですので、会場外から望遠で撮影した写真です。
昨日は、それぞれ、御専門の方からご説明いただき、実多い散歩となりました。田所様、斎藤様、松井様、そしてご参加いただいた皆様ありがとうございました。