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 お振の方(自性院)の霊屋(江戸のヒロインの墓㉘)

 お振の方(自性院)の霊屋(江戸のヒロインの墓㉘)

江戸検が近づいてきました。皆さん、頑張って準備されていることと思います。江戸のヒロインに関する記事の最後として、お振の方(自性院)の霊屋(おたまや)をご案内します。

 お振の方(自性院)の霊屋(江戸のヒロインの墓㉘)_c0187004_18390846.jpg

お振の方は、3代将軍徳川家光の最初の側室です。

3代将軍家光は、当寺は男色に熱心で女性にはあまり関心を示さなかったと言われています。そこで、春日局が心配してお振の方を大奥に招いたと言われています。

お振の方の出自は諸説あるようですが、江戸検お題テキスト「江戸のヒロインたち」では、石田光成の孫の岡吉右衛門、母は春日局の姪祖心尼の娘となっています。「徳川妻妾記」(高柳金芳著)には、春日局の姪祖心尼の孫で、後に祖心尼の養女となったとされています。

お振の方が大奥に入ったのは、寛永3年(1626)ですが、春日局の期待通り、家光の最初の子供千代姫を産んだのは、寛永14年(1637)でした。

千代姫は、出生の翌年、尾張藩の世子徳川光友と婚約し、3歳で市ヶ谷の尾張藩邸に輿入れしました。

お振の方は寛永17年(1640821日に亡くなり、法名「自証院殿光山暁桂大姉」となづけられ、牛込の法常寺に葬られました。

そして、徳川家光はお振の方を葬るため1万坪余を下賜し、法常寺を市ヶ谷に移し自証院を建立しました。(下写真は、参道から写した現在の自性院です。中央奥に見えるのが本堂です)

 お振の方(自性院)の霊屋(江戸のヒロインの墓㉘)_c0187004_18344556.jpg

慶安5年(1652)には、千代姫が施主となって生母お振の方の霊屋(たまや)を自証院境内に建立しました。これが江戸東京たてもの園に現存する旧自証院霊屋です。

寛文元年(1661)、千代姫によって本堂が建立されています。

元禄11年(1698)に千代姫はなくなりましたが、尾張家は、千代姫没後も、自証院を庇護していました.しかし、明治になると尾張家の庇護がなくなり、自性院は荒廃してしまいました。

さらに、明治4年、明治政府の社寺上地令により境内地と墓地の一部を残して寺領の大半は国有地として没収されました。

明治末年には、経済的な困難もあって、墓地は現在の中野区上高田に移転、改葬が行われ、広大な寺域も宅地として売却され、さらに昭和3年、境内地の一部が、小学校建設用地として東京都に譲渡されたことにより、境内地は非常に狭くなっています。

旧自証院霊屋は、昭和32年西武鉄道によって買収され、赤坂プリンスホテル内に移築されていましたが、平成7年、江戸東京たてもの園に移され復原されています。(下写真参照)

 お振の方(自性院)の霊屋(江戸のヒロインの墓㉘)_c0187004_18305223.jpg

そこで、昨日、江戸東京たてもの園を訪ねて旧自証院霊屋を見てきました。

 江戸東京たてもの園は、小金井市の都立小金井公園の中にあります。

 中央線武蔵小金井駅北口から西武バスで5分の小金井公園西口バス亭から公園の中を5分程歩くと江戸東京たてもの園の正面入口になります。

下写真が入り口建物です。

 お振の方(自性院)の霊屋(江戸のヒロインの墓㉘)_c0187004_18305843.jpg

 西武バスはかなりの本数が出ていますので、交通は便利です。

旧自証院霊屋は、10月28日から11月4日までは東京文化財ウィークの一環として、内部が公開されていましたが、日曜日・祝日には内部が公開されるということを現地で知りました。(下写真は正面から撮った写真です。) 

 お振の方(自性院)の霊屋(江戸のヒロインの墓㉘)_c0187004_18303332.jpg

旧自証院霊屋の建築に当たった大工は幕府作事方大棟梁甲良宗賀です。

建物の外観は漆と極彩色で飾られていて、創建当初の姿になっていて、須弥壇等内部の移築当時の状態を残して修復されたそうです。

赤印が江戸東京たてもの園です。




by wheatbaku | 2018-10-31 18:16 | 江戸のヒロイン

江戸や江戸検定について気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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