江戸検本番、頑張ってください!
いよいよ江戸検本番が明後日になりました。
江戸検を受検される皆さん、これまでの努力の成果をいかんなく発揮してください。多くの方が合格されることを祈っています。
さて、先日、加賀騒動の当事者の一人「お貞の方(真如院)」について書きました。その際に、歌舞伎の『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』について触れませんでしたので、ここで、それについて付記しておきます。
まず、次の模擬問題を解いてみてください。
【模擬問題】 次の歌舞伎の演目で、仇討を題材としたものでない演目はどれでしょう?
い)「仮名手本忠臣蔵」 ろ)「加賀見山旧錦絵」
は)「伽羅先代萩」 に)「助六由縁江戸桜」
今年のお題のテキスト「江戸のヒロインたち」をよく読んでいる人は、すぐにわかると思います。正解は、は)です。
ところで、過去に次のような問題が出題されました。
【第3回76問】 次の「御家騒動」とそれを題材とした歌舞伎の演目の組み合せで、正しくないのはどれでしょう?
い)伊達騒動-「伽羅先代萩」
ろ)加賀騒動-「加賀見山旧錦絵」
は)鍋島騒動-「百猫伝手綱染分」
に)黒田騒動-「妹背山婦女庭訓」
また、『江戸博覧強記』には、「加賀見山旧錦絵」は加賀騒動を取り扱った演目と書かれています。
そのため、「加賀見山旧錦絵」は、御家騒動だけを扱った歌舞伎だと思っていた人も多いと思います。
しかし、「加賀見山旧錦絵」は、加賀騒動のほか、浜田藩主松平周防守の江戸屋敷でおきた仇討事件を組み合わせたものです。
その仇討事件とは、享保8年(1723年)3月、浜田藩主松平周防守の屋敷で、中老の滝野が沢野に叱責されたことを苦に自害し、その滝野に仕えていた下女の山路が主人の仇を晴らすため沢野を討った事件です。この事件を「草履打ち事件」と書いている本もあります。
「加賀見山旧錦絵」には、この「草履打ち事件」も脚色して採りいれられていますので、「加賀見山旧錦絵」には、仇討の内容も入っています。
このことはお題テキスト『江戸のヒロインたち』にも書かれていますので、留意しておいてください。
8月の『江戸検1級合格虎の巻講座』を受講していただいた皆さんやこのブログを読んでいただいている皆さん、江戸検終了後、受検しての感想や喜びの声をお送りください。
特に『江戸検1級合格虎の巻講座』を受講していただき自己採点で80点以上となった方はぜひ喜びの声をご連絡ください。
《江戸検受検の感想や喜びの声等》
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