釈迦堂と出世稲荷(成田山新勝寺⑦)
成田山新勝寺の本堂の西側には釈迦堂があります。
釈迦堂内には、釈迦如来を中心に、普賢、文殊、弥勒、千手観音の四菩薩が安置されています。下写真は大本堂側から見た釈迦堂の写真です。

釈迦堂は現在は厄除お祓いの祈祷所となっていますが、この釈迦堂は、昭和43年に現在の本堂ができるまで新勝寺の本堂でした。
昭和39年に大本堂が建立されるにあたって、現在の場所に移されました。
建物は安政5年(1858)に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。
下写真は、正面からみた釈迦堂です。

釈迦堂の建物の周囲には、五百羅漢や二十四孝の彫刻がされています。
五百羅漢の彫刻は、狩野一信の下絵を基に、松本良山が10年の歳月を費やして彫刻したとの説明が掲示されています。(下写真)

五百羅漢の彫刻は8枚ありますが、下写真は、東北隅にある3枚の彫刻です。

二十四孝の彫刻は、西側、北側、東側の各4枚、合計12枚の扉にあります。1枚の彫刻に2話づつ、合計24の話が彫刻されています。
大本堂から釈迦堂に向かう際に、左手に上る階段あります。その階段を上ると出世稲荷があります。

出世稲荷の御本尊は吒枳尼天(だきにてん)で、出世稲荷は、吒枳尼天堂となっています。
お稲荷様というと神社だと思う方多いと思いますが、お稲荷様には仏教系のお稲荷様があり、豊川稲荷が仏教系のお稲荷様の代表です。豊川稲荷でお祀りされているのが吒枳尼天(だきにてん)ですので、豊川稲荷にお祀りされているものと同じです。
江戸時代に成田山を篤く信仰した佐倉藩主稲葉丹後守が寄進したもので、商売繁昌、開運成就、火伏せのご利益があると伝えられており、古くから出世稲荷と呼ばれて親しまれています。

鳥居を上った参道の脇には、7代目市川団十郎と8代目市川団十郎が奉納した石燈籠があります。
下写真の7代目海老蔵と説明書が貼ってある燈籠が、7代目団十郎が奉納したものです。7代目市川団十郎は、8代目団十郎に、団十郎の名跡を譲ったあと市川海老蔵を名のりました。
そのため、7代目海老蔵と書いてあるようです。

下写真が8代目市川団十郎が奉納した石燈籠です。
鳥居の左手にあります。


