般若心経を毎日100回詠んでいた塙保己一(塙保己一記念館④)
塙保己一は、毎日般若心経を100回読んでいたということを私は昔から知っていました。そして、般若心経を毎日100回読むということは至難の業ではないと思って、塙保己一はすごいと思っていました。
塙保己一記念館には、それを証明するものが展示されていて感激しました。
その品は「般若心経数帳(はんにゃしんぎょうすうちょう)」という小冊子で、般若心経を何回よんだかを記録したものです。(下写真)

細かい数字は読めませんが、月日と詠んだ巻数がメモしてあります。その月日は一定の間隔ではないように思いますので、適宜、メモしたものだと思います。
般若心経を毎日100回読むと決意したのは、安永8年(1779)に群書類従の編さんを決意した時だそうです。
群書類従の完成させることは大変な仕事であるので、それが成功するようにと願って100万回詠むことを決意して始めました。そのためには毎日100回詠む必要がありました。
「般若心経数帳」には、安永8年(1779)から文政4年(1821)に塙保己一が亡くなる直前までの43年間に198万回余り詠んだことが記録されているそうです。
これは一日あたりの回数に換算すると100回以上詠んだことになります。
まさに、群書類従の編さんを決意してから、毎日欠かさず般若心経を100回詠んでいたことになります。
こうしたことから、本庄市教育委員会発行の「盲目の国学者 塙保己一の生涯」(下写真)では、塙保己一は、非常に意思の強い人物だと評価しています。

般若心経を詠むには、私の経験では1回80秒程度かかります。これを100回詠むとすると、毎日2時間程度は、般若心経を詠んでいたことになります。その強い決意と持続力に改めて脱帽する思いです。

