貨幣博物館(新江戸百景めぐり㉑)
今日は、前回ご案内した日本銀行の目の前にある貨幣博物館のご紹介をします。「新江戸百景めぐり」(小学館刊)では、73ページで紹介されています。
その前に先週土曜日の8月10日午後12時30分から、江戸楽アカデミーで「1級合格虎の巻講座」が開講されましたので、まずそれをレポートしておきます。
当日は、35度を超える暑さのなか、大勢の人に受講いただきました。
江戸検も、来年で終了するため、あと2回しかチャンスがないため、合格のノウハウをしっかり書き込んだ「合格虎の巻」を利用して合格のための心構えや勉強方法を説明しました。
昨年1級に合格したお二人の合格体験談の発表もあって、3時間の長丁場でしたが、参加者の皆さんは、大変熱心に聞いていただきました。
その後、希望者による懇親会を開催しましたが、この席では、「これまでまったくわからなかった合格への道がわかった」「目からうろこが落ちた」といった絶賛の声をいただき大変うれしく思いました。また、その席では「今年は絶対合格します」と宣言する人もいて、参加者の熱気があふれる懇親会になりました。
当日の講義の写真は撮り忘れましたが、懇親会の写真を撮りましたので、そちらをアップしておきます。
講座に参加していただいた皆様ありがとうございました。
そして懇親会までご参加いただいた皆様ありがとうございました。
さて、貨幣博物館ですが、前回ご案内した日本銀行本店の道路を挟んだ南側にある日本銀行分館の中にあります。下写真が入口の写真です。
貨幣博物館は、正式名称「日本銀行金融研究所貨幣博物館」の如く、日本銀行の付属施設です。
ここでは、貨幣および貨幣に関係する資料が展示されています。
貨幣博物館の所蔵資料の中核となっているのは、古貨幣収集家・研究家であった田中啓文氏が収集していて、昭和19年に日本銀行に寄贈された銭幣館コレクションです。
貨幣博物館は、日本銀行創立100周年(1982年)を記念して昭和60年(1985)に開館した博物館です。
貨幣博物館を訪れるのは久しぶりでしたが、今から4年前にリニューアルされていて、以前に比べて大変見やすい展示となっています。下写真が展示室の入口です。
展示されている貨幣つまり江戸時代の小判や大判はじめ現在通用している1万円札などはすべて本物だそうです。そのため、展示ケースはロックされています。またケースには、警報機も設置されているそうです。
こうしたことから、博物館内は撮影禁止となっています。
そうした中で、下記1億円の重さを実体験できるものは展示室外に展示されていました。1億円の重さは約10キロあるそうです。実際に持ってみましたが、結構重かったです。
また、日本銀行の本店の外観を見学する見学会が毎週火曜日~金曜日の12:45から(30分程度)開催されています。料金はかかりません。
日本銀行の外観しか見学できませんが、外観をみながら丁寧な案内があり、大変参考になります。下写真は、本店見学の様子です。
展示されている内容は、大判・小判の推移から藩札、さらに両替商の仕事など、幅広いものとなっています。
その中には、小判が黄金色に輝く理由なども説明されています。実は、小判は、純金でできているわけだはなく、金と銀の合金でできていました。それにもかかわらず、小判が黄金色に輝いて見えるのは、製造の最後の工程で「色付け」または「色揚げ」という作業が行われていたからです。
これは、数種類の薬品を小判の表面に塗って炭火で焼き、水の入った桶の中で磨く作業です。この作業を行うことによって表面から銀だけが溶けて取り除かれ、金だけが残ります。そのため、黄金色に輝いて見えるそうです。
貨幣博物館の入り口の看板には、「色付け」の工程が描かれていました。(下写真)
赤印が貨幣博物館です。
青印が日本銀行本店です。