ヴェルニー記念館(横須賀軍港ものがたり⑨)
ヴェルニー公園の最北部のJR横須賀駅の目の前にヴェルニー記念館があります。ヴェルニー記念館は平成14年5月1日に開館しています。
下写真はヴェルニー公園からみたヴェルニー記念館です。
ヴェルニー記念館に入ると入口にヴェルニーの経歴が解説されています。(下写真)
ヴェルニー記念館の展示品のメインは2台のスチームハンマーです。
スチームハンマーは、蒸気(スチーム)を動力としてハンマー(鎚)を持ち上げてこれを落下させて、加熱した金属素材を叩いて金属を鍛造する工作機械です。
ヴェルニー記念館には、「3トン門形」と呼ばれるスチームハンマーと「0.5トン片持形」と呼ばれるスチーム・ハンマーが保存されています。これらのスチームハンマーは、慶応元年(1865)にオランダで製造され、横須賀製鉄所(造船所)が建造された時に輸入されたものです。(下写真は「3トン門形」です。)
3トンのスチームハンマーは、慶応元年(1865)に製造され、平成9年(1997)まで「在日米海軍横須賀基地艦船修理廠」で稼働していて、平成12年(2000)に横須賀市に移管されました。
このスチームハンマーは、総重量約18.4トン、高さ約6メートルあり、国の重要文化財に指定されています。(下写真)
基礎部分には、1865年にオランダのロッテルダムで製造されたことを示す刻印があります。(下写真)
一方、0.5トンのスチーム・ハンマーは、総重量が12.4トン(推定)で、高さは約3.4メートルあります。昭和46年(1971)に米軍から日本政府に返却されたのち横須賀市に払い下げられ、横須賀中央公園に展示されていましたが、平成13年に復元修理が行われ、翌14年、ヴェルニー記念館に展示されました。(下写真)
下赤印がヴェルニー記念館です。