記念艦「三笠」の艦内展示(横須賀軍港ものがたり⑪)
今日は、記念艦「三笠」の艦内をご案内します。記念艦「三笠」の展示は、上甲板上の大砲や艦橋などの「三笠」そのものの見学と艦内にある中央展示室の日露戦争などの展示物の見学とに大きく分かれます。
まず上甲板のほうからご案内します。
艦首の最前部には、口径40センチ、射程約10キロの主砲があります。約400キロの砲弾を約10キロ飛ばすことができるそうです。

主砲のそばから見ると艦橋が主砲の真上にあるのがよくわかります。

下写真は艦橋部分の拡大写真です。

下写真は、上記艦橋の中にある操舵室です。

日本海海戦の際には、最上艦橋に司令長官東郷平八郎・参謀長加藤友三郎・三笠艦長伊地知彦次郎・参謀秋山真之たちが陣取り、戦闘を指揮しました。その時の様子を描いたのが有名な「日本海海戦三笠艦橋の図」(東城鉦太郎画)です。

最上艦橋に上ると、前記四人がどこに立っていたかがわかるように目印がされています。最前部の目印の場所に東郷平八郎が立っていました。

下写真は、目印の拡大写真です。「東郷司令長官」と刻まれています。

艦橋の下部には「Z旗」の解説がされていました。

前部主砲に至る途中には左右両側に副砲が並んでいます。下写真は、その一つで口径は8センチ、砲弾は5.4キロあり、4名で操作したそうです。

上甲板から中甲板に降りると、そこは中央展示室です。ここには東郷平八郎元帥の遺品のほか、日露戦争の説明展示がずらり並んでいます。ここを丹念にみるには2時間くらい必要な気がします。

東郷平八郎元帥の遺品もかなり展示されています。下写真は双眼鏡、さらにその下写真は手帳と煙草入れです。


東郷元帥の書も展示されています。有名な「皇国の興廃この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」と書かれています。

中看板の艦尾には、士官室、長官公室・長官室などがあり、艦内の様子がよくわかります。下写真は士官室です。

司令長官関係の部屋は最艦尾にあります。
下写真は長官公室です。連合艦隊の各司令官や艦長との作戦会議や内外の来賓の応接、正式な午餐会・晩餐会の会場として使用されました。

その手前に長官寝室があります。東郷平八郎はここで寝ました。部屋にはベットと机が設置されています。

寝室の隣は、浴室となっています。

最も奥に長官室があります。東郷平八郎はここで執務していたようです。

記念艦「三笠」のホームページやパンフレットを見ると30分コースと60分コースの案内が出ています。しかし、上甲板上を見学するには、60分あれば十分ですが、艦内の展示まで一通り見学しようという場合には60分ではまったく足りません。日露戦争や艦船に興味を持っている人は、十分な時間を予定しておくとよいと思います。


