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仙波東照宮は三大東照宮の一つ《喜多院➂》(徳川家康ゆかりの地66)

仙波東照宮は三大東照宮の一つ《喜多院➂》(徳川家康ゆかりの地66

 喜多院の西側には、三大東照宮の一つに数えられる仙波東照宮が鎮座しています。そこで、今日は仙波東照宮をご案内します。下写真は仙波東照宮の入口の写真です。

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 徳川家康は、元和2414日になくなり、その日のうちに久能山に埋葬されました。そして、家康は、一年後に日光に改葬するよう遺言していたので、それに従い、翌年3月から4月に改葬されました。

その日程は、久能山出発315日、駿河善徳寺315日着16日出発、三島16日着17日発、小田原城17日着18日発、中原御殿18日着19日出発、相模国宗仲寺19日着20日出発、府中御殿21日着23日発(2泊)、喜多院大堂23日着27日発(4泊)、忍城27日着28日発、下野国惣宗寺28日着29日着、下野国薬王寺29日着44日発、日光山4日到着

この日程を見てわかる通り、久能山から日光に改葬された時に、家康の霊柩は4日間川越喜多院の大堂(本地堂)に留まり、天海大僧正が丁重に法要を執り行いました。
 仙波東照宮はこの由縁から寛永10年(1633)に創建されたものです。寛永10年に天海大僧正により創建された東照宮は寛永15年(16388月の大火により焼失してしまい、寛永17年に再建されました。

仙波東照宮の境内入口にある随身門は朱塗の八脚門・切妻造りで、銅板で噴かれていて、国の重要文化財となっています。(下写真)

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 以前は、この随身門には後水尾天皇の御宸筆の「東照大権現」と書かれた額が架けられていたそうです。この随身門をはじめ、仙波東照宮の本殿、 瑞垣、 唐門、 拝殿及び幣殿、 石鳥居は国の重要文化財となっています。
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 随身門をくぐり参道を10メートルほど歩くと石鳥居が目に入ります。(上写真) この石鳥居は、寛永159月に堀田正盛が奉納したものです。堀田正盛は造営奉行として喜多院・仙波東照宮の再建の指揮をとりました。この石鳥居は、寛永159月に堀田正盛が奉納したものです。堀田正盛は造営奉行として喜多院・仙波東照宮の再建の指揮をとりました。堀田正盛は、春日局の義理の孫ですが、養子となっていましたし、家光の男色の相手であったとも言われていて、家光寵愛の家臣です。そして、寛永15年8月の大火が起きる直前の同年3月に松本藩に移封されるまで川越藩主でした。

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 向かって左の柱の正面に「東照大権現御宝前、寛永十五年九月十七日」、脇に「堀田加賀守従四位下藤原正盛」と刻まれています。(上写真は脇の部分を撮ったものです。)
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 石鳥居をくぐると目の前に石段があります。53段の石段です。(上写真)

石段の上に拝殿が鎮座しています。

拝殿は、桁行三間、梁間二間で単層入母屋造りで銅板で噴かれています。
 通常は非公開ですので、境内の中には入れません。下写真は門から撮った拝殿の写真です。


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【特別公開時の拝殿と本殿】

2021年は川越市市制施行100周年でしたので、それを記念し、2021111日から23日まで、仙波東照宮が特別公開されました。その際には境内に入ることができました。下写真は南西側から写した拝殿です。

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拝殿脇の説明板には次のように書いてありました。

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「拝殿は桁行三間(5.36m)、梁間(3.64m)で、単層入母屋造、正面は向拝一間(1.82m)あって銅板本葺である。幣殿は桁行二間、梁間一間で背面は入母屋造り、前面は拝殿に接続し、同じく銅板本葺である。内部も朱塗りで美しく、正面に後水尾天皇の御染筆なる東照大権現の勅額が懸けてある。記録によると、寛永10(1633)1224日とあって、東照宮創建当時に下賜された貴重なものとされている。川越城主であった柳沢吉保や秋元但馬守喬朝の頃に大修理があったとつたえているが、松平大和守の弘化四年(1847)にも修復が行われたという。平成33月 埼玉県教育委員会、川越市教育委員会」

また、本殿もお参りすることができました。下写真が本殿です。

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説明板には次のように書いてありました。

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東照宮本殿は、三間社流造・銅瓦葺き・極彩色で、寛永17年(1640)に再建された。本殿内に安置されている円形厨子の中には、天海が彫刻した冑を着け鎗を右手に持ち、駿馬に騎っている家康公の木像が祀られている。本殿の周囲に巡らす瑞垣は、本瓦葺で透し塀、中央正面の唐門は一間一戸の平唐門で銅瓦葺きである。平成122月 川越市教育委員会

この際に初めてご神体が公開されました。御神体の写真撮影は禁止されていましたが、甲冑を着け右手には槍、駿馬に騎っている徳川家康の木像でした。高さは25寸(76cm程度)だそうです。




by wheatbaku | 2024-03-26 20:30 | 徳川家康ゆかりの地

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