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2011年 03月 19日 ( 1 )
停電の下での暮らし
 東北関東大震災の被災地では、依然として厳しい情況が続いているようです。
 報道される画面では、心が本当に痛くなる画面も見られ、語る言葉がありません。
 心からお見舞い申し上げますと言うしかないのが歯がゆいので、せめて義援金でもと考え、日本赤十字社に水曜日に送金してきました。
またエキサイトもバナーでも義援金を受け付けています。左の「お知らせ欄のバナー」をクリックしてみてください。

 首都圏でも、計画停電の影響で、昼夜問わずどこかの地区が停電になっています。我が家も停電になりました。
 停電のなかでどう過ごすか考える参考にしようと、電気のなかった江戸時代の暮らしぶりを調べてみました。

 江戸時代の照明器具は、一般的には行灯(あんどん)でした。今では、博物館や時代劇でしかお目にかかれないものです。
停電の下での暮らし_c0187004_21171156.jpg 行灯は油を入れたお皿に灯芯をしたし、それに火をつけて明かりとしました。
 このお皿にいれる油は、魚油がほとんどでした。
 イワシなどの魚からとった油です。
 菜種油のほうがよいのですが、こちらは高価でしたので、もっぱら魚油が使われたようです。
 魚からとった油ですので、臭いもきつかったようです。

 蝋燭(ろうそく)があったんじゃないかと考える人もいると思いますが、蝋燭はぜいたく品でしたので庶民はあまり利用しませんでした。
 蝋燭の値段は、百匁蝋燭(直径5.5cm×長さ30cm)は1本2百文(1文25円とすると5千円)もしました。これでは、なかなか蝋燭は使えません。

 この行灯の明るさは20ルックスぐらいだそうです。60ワット電球の約五十分の一の明るさです。
 これで、江戸時代の人たちは針仕事や読書をしていました。

 行灯のあかりで、針仕事や読書ができるかどうかという体験談が「大江戸生活体験事情」に載っています。
停電の下での暮らし_c0187004_21213566.jpg 体験した法政大学の田中優子教授は
 「実際に裸火にした行灯の光で各種の縫い物をしてみると。まったく不便に感じないばかりか、集中力がましているのである。(中略)とても落ち着いて心地良い。」
 「読書の場合も、明らかに集中力が増す」そうです。
 そして、田中教授は、次のように結論づけています。
 「今回の体験で、私は何よりも、電灯によって私たちが失ってきた美しさや深さに気づいて、愕然としてしまったのである。」

 計画停電による停電は3時間程度です。しかも夜間になるのは四分の一ですので、限られた時間になります。
 この停電の中で、電気のつかない被災地に思いを寄せ、そして、電気のなかった江戸時代のことを考えています。
 
by wheatbaku | 2011-03-19 21:26
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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