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2011年 07月 13日 ( 2 )
酒悦(江戸の老舗の味)
 今日は、福神漬けで有名な「酒悦(しゅえつ)」さんを紹介します。

 「酒悦」さんは、上野駅からは5分、東京メトロの「上野広小路」駅A4出口から2分です。
 鈴本演芸場のとなりにあります。

酒悦(江戸の老舗の味)_c0187004_1624022.jpg【創業以来350年の老舗】 
 「酒悦」さんの創業は1675年(延宝3年)です。江戸時代のはじめになります。
 創業以来350年ほどになります。
 「酒悦」創業者の初代「野田清右衛門」は伊勢山田の出身で山田屋と号し本郷元町に店を構えました。
 やがて店を上野池之端に移し「うに」「このわた」等の珍味類などを扱い、上野近辺にある寺々に出入りしました。
 こうしたなかで、寛永寺のご住職の輪王寺宮が大変高く評価し「酒悦」と名づけてくれたそうです。

【福神漬けの元祖】 
 「酒悦」といえば、福神漬けの考案で有名です。
 「福神漬」を考案したのは、15代目の野田清右衛門だそうです。
 「福神漬」は明治10年頃発明しましたが。野田清右衛門の苦労した処は塩漬しかなかったそれまでの漬物を醤油を使ったものにすることだったそうです。
 彼は日夜蔵にこもり3回漬けする等工夫をし、みりんを加え満足出来る醤油漬にするまで約10年もかかりました。

酒悦(江戸の老舗の味)_c0187004_9251461.jpg【福神漬けの由来】 
 「福神漬」の原料は、7種の野菜、大根、茄子、蕪、うり、しそ、蓮根、刀豆(なたまめ)が入っています。
 「福神漬」の名前の由来は、原料が7種の野菜であることから七福神に因んで名付けられと言われています。
 又、別の説によると「福神漬」は大変美味なので他におかずがいらず知らず知らずの内にお金がたまる縁起の良い漬物だ。福の神も一緒につけてあるのだろうと「福神漬」と呼ばれる様になったという説もあると「酒悦」さんで教えてもらいました。
 「福神漬」が全国的に有名になったのは日清・日露戦争で兵隊の携帯食として使われてからです。

酒悦(江戸の老舗の味)_c0187004_937049.jpg 【カレーの添え物はヨーロッパ航路から】 
 今では、福神漬けは、カレーライスに欠かせないものとなっています。
 我が家でも、カレーの時には、福神漬けが必ず出てきます。
 こうなった由来についても、「酒悦」さんに教えてもらいました。
 福神漬がカレーライスに添えられる様になったのは帝国ホテル、又は資生堂パーラーが最初であると言う説も有ります。
 しかし、事実は明治35年から36年頃日本郵船のヨーロッパ航路の船の食堂が最初だったようです。一等船室のみに「福神漬」を添え、二・三等はたくあんだったとの事です。


酒悦(江戸の老舗の味)_c0187004_1604728.jpg【2種類の福神漬け】 
 福神漬けには、「昔ながらの福神漬け」「元祖福神漬け」と名付けられたものと「特選福神漬け」との2種類がありました。
 「昔ながらの福神漬け」「元祖福神漬け」は、名前の通り、酒悦の昔ながらの味に仕上げた福神漬けだそうです。
 こちらを買いましたが、塩分は多少きつめですが、味はしっかりしていました。
 一方、「特選福神漬け」は、昔ながらの味をやや甘口にしたタイプだそうです。


酒悦(江戸の老舗の味)_c0187004_15575688.jpg【季節の漬物2種類】 
「酒悦」さんでは、珍しい季節の漬物も売っていました。
 上が「キャベツの浅漬け」です。
 これを買ってみました。
 なかなかおいしいものでした。

酒悦(江戸の老舗の味)_c0187004_15581042.jpg こちらも珍しい「かぼちゃの浅漬け」です。
 「かぼちゃの浅漬け」がどんな味がするのか、老舗めぐりに参加された皆さんも興味津々でした。


 赤印が酒悦さんです。

by wheatbaku | 2011-07-13 15:12 | 江戸の老舗
岡埜栄泉 (江戸からの和菓子)
 今日から、上野の老舗の詳細を3回にわたり書いていきます。
 今日は、「岡埜栄泉」さんです。

 「岡埜栄泉」さんは、上野駅の広小路口を出て、マルイを目指して歩くと、正面に見えるビルの1階にお店があります。
 このビルは、岡埜栄泉さんのビルで、各階に飲食店が入っていますが、4階と7階は、岡埜栄泉さんの工場としても使用されているそうです。

 【「総本家」がポイント】 岡埜栄泉 (江戸からの和菓子)_c0187004_14401626.jpg
 岡埜栄泉というお店は、都内各地にあります。上野にも、駅前と広小路通りにあります。
 今日紹介するのは、上野駅前の「岡埜栄泉」さんで、会社名は「株式会社岡埜栄泉」、屋号は「上野駅前岡埜栄泉総本家」です。
 「総本家」という名前を使用しているところがポイントです。
 お店の上の看板にも写真のように大きく書かれています。
 
 【「岡埜栄泉」のルーツは浅草】 
 「岡埜栄泉」のルーツは、浅草の駒形にあった「岡埜栄泉」だそうです。
 そこから、慶応から明治初期に親戚筋の五軒に暖簾分けされたうちの一軒が上野駅前岡埜栄泉だそうです。
岡埜栄泉 (江戸からの和菓子)_c0187004_942346.jpg 
 上野駅前の岡埜栄泉は、創業者「岡野ちよ」によって、明治6年に創業され、創業以来まもなく140年になります。
 幕末から明治にかけて暖簾分けされた5軒は、上野、根岸、本郷三丁目、森川、竹早町にあり、本家を含め、いずれも岡埜(岡野)姓だったそうです。
 しかし、上野駅前店を除きいずれも閉店してしまっているそうです。
 そのため、本家の岡埜筋として最も古い歴史を持つため、「岡埜栄泉総本家」と名乗っているようです。
 東京には、各地に岡埜栄泉というお店がありますが、すべて別経営だそうです。
 総本家のお店はここだけだそうです。上野でも広小路通りに岡埜栄泉というお店がありますが、別経営のお店だそうです。

岡埜栄泉 (江戸からの和菓子)_c0187004_945214.jpg 店内はあまり広くありませんが、逆にこじんまりしていてホッとする空間です。

 ところで、「岡埜栄泉」さんの5代目当主で株式会社岡埜栄泉の社長は、サーカーで有名な岡野俊一郎さんです。以前は、国際オリンピック委員や日本サッカー協会会長などを勤めていました。
 日本サーカー協会の会長の時には、FIFAワールドカップ日韓大会を成功させました。

 なお、現在、「岡埜栄泉」さんを、実質的に切り盛りするのは六代目の岡野だいすけ常務さんだそうです。
 なかなか、お忙しくて、連絡をとるのが大変でしたが、記事掲載を快諾していただきました。
 岡野常務さんありがとうございました。


岡埜栄泉 (江戸からの和菓子)_c0187004_1440536.jpg 【塩味の効いた「豆大福」】 
 岡埜栄泉さんで最も有名なのが豆大福です。
 「米は宮城の「黄金餅」、小豆は十勝の大納言「とよみ」という厳選された最高級の材料を使用しているとのことで、塩味の効いた餡は絶妙な味でした。
 岡野だいすけ常務がみずから朝早くおきて豆大福を作られているそうです。
 それを聞くと、一段とおいしく感じました。
 1個200円です。

 赤印が、「岡埜栄泉」さんです。上野駅のまさに駅前です。

by wheatbaku | 2011-07-13 09:26 | 江戸からの和菓子
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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