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2013年 02月 26日 ( 1 )
馬揃(うまぞろえ)(八重の桜 第8回「ままならぬ思い」)
 一昨日の「八重の桜」では、「馬揃(うまぞろえ)」の天覧が行われました。
 「馬揃」というのは、現代風にいえば軍事パレードです。
 織田信長の馬揃が大変有名ですが、それ以来に280年ぶりに行われたものです。
 文久3年7月24日に、武家伝奏から 28日に、建春門前で馬揃をして、天皇にお見せするように、ただし雨天ならば順延せよとの勅命が伝えられました。

 そして、28日に至り、雨のため順延し、29日も雨で順延、そして30日も雨でした。
 雨天の場合には順延と勅命でなっていたため、会津藩では順延するかどうか意向を聞きました。
 すると急の出陣の時には、雨や雪、夜中でも躊躇すべきではない、今日の雨など数ではという意向でした。
 すぐに会津藩は、黒谷を出陣し、御所前に集合しました。
 参内傘の馬印と白地に皇八幡宮賀茂皇大神と書いた2本の旗を馬前に押し立てて陣を敷きました。

馬揃(うまぞろえ)(八重の桜 第8回「ままならぬ思い」)_c0187004_2117190.jpg 建春門の北数十歩の所で、高いところに天覧所が造られ、天皇、公卿、諸侯が居並び見守りました。
 右写真が建春門です。
建春門は、京都御所の東側にある門で、建礼門から天皇が出入りしたのに対して、皇后が出入りする門として役割も果たすようになり、節会や主要な行事の時にのみ、大臣・公家の出入りが許されました。
 現在では、皇后陛下や皇太子殿下の御門とされています。

 建春門の前で、 馬揃が始まると、馳駆、操練が勇壮に実施しました。
 そして、夕刻になってきたため、ところどころに篝火をたいて、炎の光の中で、また雨の降る中で行われたため、ほとんど戦場のような趣で、相当迫力があったようです。
 公明天皇は大変感動されましたし、公武合体派の公卿も大変意を強くしたようです。
 そして、途中で取りやめの命令があり、馬揃は日を改めて実施することとなりました。

 雨天の場合には、順延とされていたものが、どうして急に行われるようになったのでしょうか。
 これは、過激派の公卿が、雨天順延となっているので、会津藩は、馬揃がないと油断している不意をついて、会津藩が狼狽するのを待って、準備の不十分さを指摘して、会津藩の怠慢を糾弾しようと企んだようです。

 しかしながら、会津藩は、孝明天皇はじめ公卿に、日頃の訓練が十分行き届いている様を示すことができました。
 これにより、孝明天皇は一層会津藩および松平容保に対する信頼を高めました。 
 翌日、孝明天皇から、大和錦二巻と白銀二〇〇枚が下賜されました。

 8月5日には、再び馬揃えが行われています。この日は、前回と異なり天気晴朗でした。
 松平容保は孝明天皇から拝領した大和錦を陣羽織に仕立て直し身に着けていました。

 孝明天皇は、容保を車寄せの階下まで呼んで親しく声をかけ、水干、鞍、黄金三枚を賜りました。

 烏揃により、会津藩が入京した頃、公卿や京都の人たちは、会津藩を軽視する人も多かったのですが、この馬揃を見て、その武力が充実していることに驚き、会津藩強しという印象を与えることができました。


 赤印が建春門です。 青印が建礼門です。 緑印は紫宸殿です。

by wheatbaku | 2013-02-26 07:35 | 大河ドラマ
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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