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2019年 10月 28日 ( 1 )
江戸検お題問題解説-その1(新江戸百景めぐり番外編①)

江戸検お題問題解説-その1(新江戸百景めぐり-番外編①))

 昨日実施された江戸検を受検された皆さん、お疲れ様でした。

めでたく合格ラインを越えた人おめでとうございます。また、惜しくも合格ラインに達しなかった人、とりあえず一休みして英気を養ってから、来年も是非挑戦してください。

 さて、江戸検の今年のお題は『新江戸百景めぐり』で、このブログでも連載してきました。この今年のお題は、私自身関心が高いテーマでしたので、江戸検の問題を入手して、挑戦しながら内容を分析してみました。

 その結果、お題の問題20問のなかで、お題のテキスト『新江戸百景めぐり』(小学館刊)から出題されている問題が19問ありました。

 従って、お題テキスト『新江戸百景めぐり』(小学館刊)を読み込んでいた人は、お題に関係する問題は、比較的良い成績がとれただろうと思います。

 しかし、その一方で今年の問題は難しかったという声も届いています。

 そこで、数回に分けて、お題の問題がお題テキスト「新江戸百景めぐり」(小学館刊)のどこから出題されているか解説していきます。とりあえず、初回は、1問から5問まで解説します。

【l】右(このブログでは下)の絵は、歌川広重『名所江戸百景』の1枚です。画面奥に描かれている池は上野不忍池ですが、手前に描かれた鳥居ほどこの鳥居でしょう?

    い)神田明神   ろ)根津権現 
    は)不忍池弁天堂 に)湯島天神

c0187004_19045802.jpg

 この問題は、お題テキスト『新江戸百景めぐり』(小学館刊)(以下はお題テキストと略します)の110ページに、そのまま載っていますので、正解は に)です。

 湯島天神に上がる坂には男坂と女坂がありますが、上画像の右隅の坂が男坂で、絵の正面に描かれているのは女坂です。なお、上画像は国立国会図書館のHPから転載させていただきました。


 今回は、絵に関する問題が多いのではないかと8月に開講した「合格虎の巻講座」の受講者の皆さんにお話ししておきましたが、案の定、絵に関する問題が4問出題されていますが、この問題もその一つです。
 

【2】次にあげるのは、大名庭園の名残をとどめる庭園と、
そこにある施
設の組み合わせです。間違っているものは
どれでしょう?

   い)旧芝離宮恩賜庭園一玉藻池  
   ろ)小石川後楽園一九八屋

   は)肥後細川庭園一松聾閣  
   に)六義園一出汐の湊

 いきなり、答えるのは難しい問題だと思いますが、4つの選択肢は、次の通り、全てお題テキストに載っています。

 い)旧芝離宮恩賜庭園一玉藻池 
   玉藻池は、お題テキスト83ページに載っているごと
  く新宿御苑内にある池です。これが間違いです。
   なお、芝離宮恩賜庭園については82ページで説明さ
  れていて、大山・大島、石柱が取り上げられています。

 ろ)小石川後楽園一九八屋  
   お題テキストの85ページに載っています。

 は)肥後細川庭園一松聾閣  
   お題テキストの87ページに載っています。  

 に)六義園一出汐の湊    
   お題テキストの86ページに載っています。

今回の問題は、この第2問と同様に、お題テキストの4ヶ所から選択肢を作成するという形式の出題が多いように思います。この形式の問題は、1ヶ所だけでなく4ヶ所までよく読んでいないと正解がわからないということになります。そのため、幅広い知識が求められることになります。

【3】梅と萩の名所として知られる「向島百花園」は、文化
  元年(1804)に開園した花園がもとになっています。
  では、ここを「百花園」と名付けたのは、誰でしょう?

   い)画家の酒井抱一   は)俳人の宝井其角 

ろ)骨董商の佐原鞠鳩  に)文人の大田南畝

この問題は、お題テキストの126ページの本文に、そのまま載っています。正解は い)です。お題テキストをしっかり読んでいる人にはすぐにわかった問題だったと思います。

なお、選択肢の は)俳人の宝井其角は、元禄時代に活躍した人ですので、まず選択肢から外れることになります。ろ)骨董商の佐原鞠鳩は、「向島百花園」を作った人、に)文人の大田南畝は、「花屋敷」の扁額を書いています。
 下写真は向島百花園の入り口です。

c0187004_19050230.jpg

【4】現在多くの参拝者でにぎわう寺社のなかには、江戸時
  代の建物が残っているところも少なくありません。では
  次のうち、最も古い建物はどれでしょう?

    い)赤坂氷川神社の社殿  ろ)王子稲荷の拝殿

    は)泉岳寺の山門     に)根津権現の楼門

 4つの選択肢の建立時期は全て、お題テキストに明確に載っていますので、選択肢の順に書いていきます。

い)赤坂氷川神社の社殿 
     享保15年(1730) 
     お題テキスト134ページに載っています。

  ろ)王子稲荷の拝殿   
     文政5年(1822)  
     お題テキスト149ページに載っています。

  は)泉岳寺の山門    
     天保3年(1832)  
     お題テキスト153ページに載っています。    

  に)根津権現の楼門   
     宝永3年(1706)  
     お題テキスト112ページに載っています。

 建立年をみていただいてわかるように、最も古い建物は に) ということになります。

 この問題も第2問と同様に、4ヶ所を理解していないと解けない問題ということになります。

【5】下の絵は、歌川広重『東都坂尽』のうちの1枚です。
  富士見の名所として知られ、坂の上の茶屋が人気だった
  この坂は、どこでしょう?

  い)神楽坂      ろ)九段坂  
   は)日暮里富士見坂  に)目黒行人坂

c0187004_19192312.jpg

(上画像は国立国会図書館のHPからの転載です。)

 お題テキスト51ページに載っている絵がそのまま出題されています。正解は に)です。
 お題テキストをよく読んで、この絵にも注目した人にとっては簡単な問題だったと思います。      
 
 




by wheatbaku | 2019-10-28 18:46 | 新江戸百景めぐり
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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