木下さんは、いろいろなことに興味・関心が高いので大変驚かされます。

徳川将軍15代と和菓子の話は、お正月に聞いていましたが、本格的な展示会まで開催するというのには恐れ入りました。
展示会の名前は『徳川将軍15代菓子づくし』となっています。
会場は、神田警察署前の「KANDADA3331」です。下の地図をご参照ください。

「初夢で、将軍様らしき人が和菓子を食べている夢を見たこと」だそうです。
それにしても、その夢を実現させてしまう考案力・実現力には脱帽です。
すでに「初代家康」の「天下餅」は実物がありました。
これは、木下さんの知人である新宿の「栄光堂」さんが作られたそうです。
直径12センチの大きな餅で「天下餅」の名にふさわしいもので、金箔で徳川家の家紋「三つ葉葵」が飾られています。
その他、15代まで、各将軍にふさわしい和菓子が考案され、絵になっています。
有名将軍の和菓子をいくつか紹介しまししょう。

5代将軍綱吉と言えば「犬公方」、それにふさわしい「犬の人形焼き」です。
日光東照宮の「見ザル、言わザル、聞かザル」にあやかって、「寝犬、座犬、立犬」の3態のセットものです。

8代将軍吉宗といえば「米将軍」
そこで、米を材料とした「粽(チマキ)」です。
しかもおめでたい「吉」をつけて「吉粽(キチマキ)」
駄洒落のようでもありますが、チマキがおいしそうです。
15代将軍慶喜

そこで、考案された菓子は、ずばり「ケーキ」。「ケーキ」は和菓子ではないという様なご批判はなんのその。
慶喜は、将軍として江戸城に居なかった唯一の将軍、それを慮って、江戸城の櫓にある二両引きの文様を羊羹で工夫したそうです。
こんな楽しいアイデアが詰まった15種類の和菓子が考案されています。
どの将軍がどのような菓子となっているかそれを見ていくだけでも、江戸好きには堪らない楽しさです。

四谷見付には、江戸時代からの石垣が残り、江戸時代から生えていた椋の木がいまだに元気に枝を伸ばしています。そんな石垣の脇に、木下さんは、右写真のような現代風の茶屋を造ってくれました。
19カ所の見附のお土産の和菓子が考案されていました。
いくつかを紹介します。
1番浅草橋見附 「ひな」
2番筋違見附 栗おこし「すじかい」
3番小石川見附 生菓子「こひし」
4番牛込見附 落雁「旗本焼」
5番市ヶ谷見附 団子「市ヶ谷団子」
6番四谷見附 「椋の木」 等々
19か所すべての名物菓子のパネルは以下の写真です。
なぜ19カ所なのかと聞いたら、皇居外にあるのが19カ所だそうです。

11月10日まで開催されています。お時間のある方、ぜひお出かけください。なお、入場料800円です。
展示会場は「KANDADA311」
101-0054 千代田区神田錦町2-1
TEL: 03-3518-9101
地図の赤印が会場です。
携帯 080-3176-5588