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吉良氏の系譜(江戸検お題「本当の忠臣蔵」7)
 今日は、江戸検の今年のお題「本当の忠臣蔵」の話題です。
 前回まで浅野家の系譜について書きました。
 今回からは吉良家の系譜について書いていきます。

 吉良上野介義央は名門吉良氏の出身です。
 吉良氏の始祖は、吉良長氏です。
吉良氏の系譜(江戸検お題「本当の忠臣蔵」7)_c0187004_8552421.jpg 吉良長氏は、足利氏の出身です。父足利義氏が、鎌倉幕府の重臣として承久の変の鎮圧に功績があった後、三河国守護に任じられました。
 その際に、子供たちとともに三河に赴任し、守護が終わり、足利に帰る際に、長男長氏と四男義継が吉良に土着しました。
 この三河国吉良荘の吉良の語源は、荘園内の八ツ面山(やつおもてやま)に雲母(大和言葉で「きらら」)の鉱山を古くから有したためにつけられたものと言われています。

 長男長氏は、吉良庄西条(現西尾市)に四男義継は吉良庄東条(前吉良町)に城を構えました。
 足利宗家は、三男の泰氏が継ぎましたが、これは泰氏の母親が北条氏出身であったからと言われています。
吉良氏の系譜(江戸検お題「本当の忠臣蔵」7)_c0187004_8565170.jpg 長男ながら宗家を継げなかった長氏ですが、以降は、御一家といわれ宗家に次ぐ格式を誇る家柄となりました。
 室町幕府を開いた後は、「御所(足利将軍家)が絶えれば吉良が継ぎ、吉良が絶えれば今川が継ぐ」とまで庶民に言われ、足利将軍家の血脈が絶えた際には足利宗家の家督を継承することが許されていたといわれています。
 なお、今川氏は、吉良氏からでた分家です。

 なお、義氏の四男義継は、三河の吉良に土着したものの、矢作川の東側を拠点とました。
 そのため、長氏の系統を西条吉良氏といい、義継の系統を東条吉良氏といいますが、東条吉良氏は、後に奥州探題となり、奥州を拠点としたため、奥州吉良氏を呼ばれます。
 その後、時代が下がり、室町時代になってから、武蔵国世田谷を拠点としました。世田谷城は吉良氏の拠点でした。

 西条吉良氏は、三河に永住しましたが、 室町時代、戦国時代を通じて、吉良氏は家柄は高いもの、守護にも任ぜられず、武力も強大でなかったため、勢力は振るいませんでした。
 吉良氏から分かれた今川氏のほうが駿河で守護大名として勢力をのばしました。

 江戸時代になって、吉良上野介の曽祖父吉良義定が徳川家康に取り立てられ、祖父義弥(よしみつ)が高家となり、高家吉良氏が始まります。その話は次回にします。
 
 写真は、元吉良町(現西尾市)にある、東条城です。上段は城跡に復元された大手門、下段は東条城の説明板です。
by wheatbaku | 2013-03-22 09:01 | 忠臣蔵
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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